タッチパネルで「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14」は使いやすくなったのか?いろいろとご意見おありでしょうが(2/2 ページ)

» 2013年12月25日 21時49分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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「ディスプレイ輝度を変えたいとき」は3階層降ります

 初期状態でホーム画面からアクセスできる(その意味で、ユーザーが使う機会も多いとメーカーが判断した)「省電力」設定では、有効にすると省電力モードの有効無効と、選んだ省電力モードに移行するまでの時間を設定する。HWD14の省電力モードには「ECOモード」「クイックアクセスモード」があり、ECOモードに移行するとワイヤレスWANと無線LANが接続を停止、クイックモードに移行するとワイヤレスWANが接続を停止して消費電力を抑える。

省電力設定では、モードの選択と移行するまでの時間を指定できる(写真=左)。ECOモードではワイヤレスWANも無線LANも停止し、クイックアクセスモードでは無線LANを止める(写真=中央)。移行するまでの時間は5分、10分、15分から選べる(写真=右)

 ホーム画面の「設定」からアクセスする「システム設定」にはHWD14の設定を行うほとんどの項目が並ぶ。特に「ディスプレイ設定」の「バックライト照度設定」は、自動輝度調整機能を持たないHWD14では、使う場所や屋外の天候、そして、時間で変更したいと思う機会は多い。しかし、クイックメニューに表示できる機能選択候補に入っていないため、設定のたびにホーム画面から3階層も降りていかなければならない(加えて設定項目を選ぶための画面スクロールもあり)。

 ホーム画面の下にも表示できる「通信量カウンター」は、ユーザーがカウントする通信方式を選択できるほか、月ごとにカウントを開始する日にちやカウントする最大値、制限を超えそうになっている場合に警告を出すタイミングを設定できる。カウントする通信方式は、初期設定でWiMAX 2+とLTEを選択しているが、現状ではWiMAX 2+は容量無制限なのでLTEだけのカウントでいいだろう。

「設定」画面で選択できる項目

さらにその下にある「システム設定」画面で選択できる項目

ソフトウェアアップデートで改善は可能(条件アリ)

 HWD14の操作画面はタッチ操作に対応した2.4インチのディスプレイ全面を利用できることで、利用機会が多い設定項目がかなり下の階層に埋もれていても、時間がもったいないと思うことはあれど、たどり着くまでの操作はそれほど面倒とは思わないで済む。通信モードの切り替えや、ディスプレイバックライトの照度設定など、ホーム画面からすぐにアクセスしたい項目をクイックメニューに割り当てようと思っても現在はできないが、UQコミュニケーションは、オンラインアップデートでメニュー階層の変更も可能と説明しているので、いつの日か、クイックメニューの設定がもっと自由になって自分が使いやすくカスタマイズできるようになるかもしれない。

「USB給電設定」ではモバイルバッテリー機能で給電を止めるバッテリー残量を指定できる(写真=左)。ディスプレイ輝度設定もこの階層まで降りてこないとできない(写真=右)

 ただ、WiMAX 2+とLTEを自動で切り替えるハイスピードプラスエリアモードにおいて、切り替える基準をユーザーがカスタマイズできる設定項目の実装について、UQコミュニケーションズは「実装する考えはない」と述べている。加えて、切り替え“ルール”の公開や、WiMAX 2+が使えない地域で重宝するだろう「WiMAXとLTEの切り替えモード」の実装も考えていないという。

 このあたりについては、ユーザーの設定ミスで意図しないLTEへの切り替えで容量制限を使い切ってしまうことを防ぐためという事情もあるかもしれないが、使う場面によっては「ここは通信速度を重視したい」「通信継続を重視したい」ということも十分あるので、なんらかの対策ができると少なくないユーザーにとってメリットになる可能性はある。

 現時点でWiMAX 2+が使える唯一の手段だけに、ユーザーの要求も多岐にわたるが、ユーザーインタフェースのデザインや設定メニューの階層構成など、ソフトウェアのアップデートで対応できる範囲においてはこのあとの改良も期待できる。

 一方、HWD14を使っている多くのユーザーが「受信電波の感度」について厳しい評価をしている。この改善もソフトウェアアップデートで改良を試みているようだが、アンテナレイアウトなどハードウェアが影響する部分も大きい。このHWD14の受信感度や通信方式の切り替えタイミングなどは、次回で検証する予定だ。

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