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» 2014年05月09日 10時54分 UPDATE

「アンテナ喫茶」座談会(3):「スマホは禁止」なのにiPadはOK?――スマホと校則の今

携帯電話を1人1台持つのが当たり前になった今、学校における携帯電話のルールはどうなっているのだろうか。現役女子高生たちに聞いてみた。

[村上万純,ITmedia]

 現役女子高生、女子大生、社会人1年目というイマドキな女子6人にスマートフォンの使い方を聞くインタビュー連載「アンテナ喫茶」。第1回では「家族とLINE」、第2回では「友だちとLINE」をテーマに話を聞いた。

 第3回では女子高生2人を中心に、「携帯電話と校則」について話を聞いた。高校生を対象とする総務省の「平成25年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」によると、スマートフォン保有者は全体の84%を占める。携帯電話を1人1台持つことが当たり前になった時代において、学校側はどんなルールを設けているのだろうか。

 女子高生や女子大生のスマホ事情については、以下の記事も参考にしてほしい。

photo 左から、古川さん、丹下さん、中谷さん、中村さん、百武さん、庭野さん

「クラスのスマホ率はほぼ100%」

photo 「小学4年で初めて携帯を持ったときは、お母さんと兼用でした」と話す中谷さん

 座談会に集まった10代後半〜20代前半の女子たちは、物心ついたころから携帯電話が身近にあった世代だ。早い人は小学3年生、遅い人でも中学2年生ころには自分の携帯電話を持っていた。最初は家族兼用で使っていたものを徐々に自分専用のものにしていったという人から、始めから自分専用だったけれど、親が厳しく利用制限があったという人までさまざま。「携帯にハマりすぎてパケット通信料がすごい額になったことも」(中谷さん)などは、誰もが1度は通る道だろう。

 そんな彼女たちは、今では6人中5人がiPhone使い。Android端末は中村さんの「GALAXY S III」のみだ。中谷さんと中村さんにクラスのスマホ所有率を聞いたところ、どちらも「ほぼ100%」。フィーチャーフォンはクラスに1人いるかいないかだという。iPhoneとAndroidスマホの割合については「7割がiPhone」(中谷さん)、「半々くらい」(中村さん)と意見が割れた。

 また、彼女たちはアプリ開発などに興味を持っていたり、実際に自分で開発している人もいるためか、ほぼ全員がMacユーザーだった。同年代の女子たちよりややリテラシーが高いと言えるかもしれない。そんな彼女たちは、現状の校則をどう考えているのか。

スマホは禁止でiPadはOK?

 1988年生まれの筆者は小学5年生のときに初めて携帯電話に触れたが、父と兼用だったものを徐々に自分専用端末にしていった。中学時代はまだ携帯を持っている人はクラスの半分ほどで、高校になるとクラス全員が所持しているのが当たり前になる。中学時代は学校に携帯電話を持っていくのは禁止で、高校では持っていくのはよいが授業中は電源を切っておくという暗黙の了解があった。だが、ルールが明文化されてはいなかったと記憶している。昨今の高校におけるスマホ事情はどうなのだろうか。

 「スマホ利用については校則が追いついてないと感じます」と話す中谷さん。品川女子学院高等部では原則としてスマホの使用を禁止しているが、iPadなどのタブレット、PCなどはこれに含まれない。なので、校則の抜け穴を見つけ、iPhoneをiPod touchだと言い張る猛者(?)もいるそうだ。

photo 情報の授業で現在のネット事情をどこまでカバーできているのだろうか(写真はイメージ)

 PCは家庭科や情報の授業で宿題を提出する際に使うことがあるため、利用を制限できないのだという。また、品川女子学院高等部では1人1台iPadを支給して授業で活用するというトライアルを1年間行う予定で、学校側もiPadの利用に積極的だ。これにより、教科書の持ち運びが不要になるほか、調べ学習の効率アップなどを狙っている。だが一方で、授業中にiPadで遊び出す人が出てくる懸念もある。大学生や社会人1年目の4人も「授業中によく携帯でゲームしたり、音楽聴いたりしていました。ばれないようにイヤフォンを服の袖から通したりして(笑)」と当時を振り返った。

 そこについては「先生たちも必死で対策を考えてますが、これという有効策がないのが現状です」(中谷さん)ということだ。

 クラスの連絡事項をLINEグループで共有する現状や、iPadやPCを積極的に教育へ取り入れていく方針を考えると、一律にスマホを禁止するルールには無理があるようにも思える。また、スマホ利用について親や先生たちが指導できるほどの知識がないという問題もあるだろう。


 今回は、「携帯電話と校則」という面からイマドキのスマホ事情を紹介した。次回のテーマは再び「LINE」。普段使う中で感じるあるあるネタについて語ってもらった。

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