インタビュー
» 2014年07月30日 10時16分 UPDATE

その月額料金、払いすぎていませんか?:「使い勝手に不満なし」「ずっと使い続ける」――スマホの月額料金を50%節約した“格安SIM”ユーザーたちの声 (1/2)

最近よく聞く“格安SIM”は、本当に使えるものなのか? MVNOサービスを利用しているユーザーにその使い勝手や月額料金がどれだけ安くなったかを聞いてみた。

[村上万純,ITmedia]

 「月額1000円以下でスマートフォンを利用できる!」 最近話題の“格安SIM”は、従来のキャリアが提供するスマートフォンの料金プランに比べて格段に安くスマホを利用できるのが魅力だ。ただしその反面、通信速度やデータ通信容量の上限が制限されていたり、キャリアのサービスが使えないというデメリットもあり、価格とトレードオフの関係になっている。

 結局のところ、使い勝手はどうなのだろうか。実際どれだけ月額料金が安くなったのか? 本当に不自由なく使えるのか? どういうきっかけで使い始めたのか? ちょっと格安SIMの存在が気になっている人向けに、格安SIMや格安スマホのユーザーたちにさまざまな質問をぶつけてみた。人によって使う端末や目的はさまざま。あなたの考えに近い人はいるだろうか?

「月額マイナス6000円。サービスは価格に見合ったもの」 20代男性(IT企業)の場合

photo 「Nexus 7(2013)」とauケータイの2台持ち

 auのAndroidスマートフォンを使っていた20代男性(IT企業)は、格安SIMの話を同僚から聞いたことをきっかけに、MVNOについて調べ始めた。ちょうど2年契約が切れるタイミングだったこともあり、「実際に月額何Gバイトの通信をしているのか、何のサービスを使っているのかなどを確認し、移行できそうなプランを探した」という。

 その結果選んだのは、auケータイ「GRATINA」への機種変更とAndroidタブレット「Nexus 7(2013)」との2台持ちというものだった。音声通話はケータイで行い、データ通信をタブレットで行う使い方だ。

 Nexus 7には、月額900円(税別、以下同)の格安SIM「OCN モバイル ONE 50MB/日コース」を使っている。理由は「安いから」。また、「地方出身なので、NTTドコモの回線なら安心感がある」と話す。auのLTE回線を使う「mineo」以外は、基本的に格安SIMはNTTドコモの回線を利用しているが、ユーザーからは分かりにくい。サービスの提供元がNTTコミュニケーションズという同一グループであるということが、安心感や信頼感を生んでいるようだ。

 スマートフォンではなくタブレットにした理由は、「スマホだと画面が小さいので、タブレットを使いたかった。Androidが好きなので、自分で調べてGoogleから直接『Nexus 7(2013)』(以下、Nexus 7)を購入した。端末価格は一括で約4万円で、長く使えば元を取れると思っている」と説明する。

 「SIMカードが届いてすぐ使えたことに驚いた」と話していたが、格安SIMは各種設定を自分でする必要がある。「説明が丁寧なので、OCNのWebサイトを見ながら問題なく設定できた」と語ったが、端末の調達や設定などがハードルになっている人がいることも事実だろう。

 auスマートフォンを使っていたときは、端末の残代金含めて月1万円ほどかかっていたが、今はフィーチャーフォンの通話料とOCNの料金プランと合わせて月額4000円程度に収まっているという。差し引き月額6000円のマイナスだ。

 Nexus 7の主な用途は、Facebook、LINE、ネットサーフィンなど。「月額900円という価格に見合ったコストパフォーマンスだと感じているため、特に速度が遅いと不満に思うことはない」と話す。また、家にいるときはWi-Fiにつないだり、PCを利用している。「急ぎの調べ物や、ネット通販、電子書籍の利用などはWi-Fi接続やPCで代替している。出先では帰りの電車や休憩時間などに使う程度。これからもこの使い方を使い続ける予定」と話す。同じように、Wi-Fi接続やPCでスマートフォンのデータ通信容量を抑えられるという人は多いのではないだろうか。

「月額マイナス3000円。通信に対するストレスは特になし」 20代女性(看護師)の場合

photo Coviaの「FleaPhone CP-D02」とauケータイの2台持ち

 「いかに月額料金を安くするか」に重きを置く20代女性(看護師)は、先の男性と同じく月額900円の「OCN モバイル ONE 50MB/日コース」を利用している。使用端末は、CoviaのSIMロックフリースマートフォン「FleaPhone CP-D02(以下、CP-D02)」。これまでauケータイしか使ってこなかったが、父親に格安SIMの存在を知らされたことがきっかけで2014年2月から利用を開始した。「弟の就職活動が始まってスマートフォンが必要になったけど、スマホは料金が高い。格安SIMの存在を知っていた父親が、弟と私の分を含めて端末とサービスを探し始めた」という。

 OCNを選んだ理由は、上記の男性と同様に「NTTコミュニケーションズが提供しているという安心感と信頼感」。端末も値段を抑えることを重視したため、新品でも一括2万円以下で買えるCovia端末を選んだ。音声通話とメールは従来通りauケータイで行い、TwitterやLINEなどのSNS、簡単な調べ物などはスマホを使う。普段端末はカバンに入れて持ち歩くので2台持ちでも特に煩わしさはないという。

 気になる月額料金だが、フィーチャーフォン時代は「基本料351円、通話料212円、メール0円、データ通信料4200円、EZweb300円、その他オプション込みで約5200円」かかっていた。家族割や弟の学割があり、基本料金などが安く抑えられている。現在はフィーチャーフォンでパケット通信をしないため、月額料金はデータ通信料の約4200円を引いた約1000円になった。これに格安SIMの月額900円を加えて、2台で合計1900円程度になり、以前から約3300円のマイナスになった。今後も現行プランを使い続ければ、初期投資(端末代金や初期費用)は十分回収できるだろう。

 今後も格安SIMを使い続けるつもりなのか、使い勝手も含めて尋ねてみた。「PCを持ち歩かなくてもネットサーフィンできたり、SNSが使えたりするので便利。通信速度の不満も特にないし、ストレスもあまり感じない。ゲームをやらず、動画も見ない」。ただし、LINEの年齢認証はキャリア経由でNTTドコモが行うため、ID検索ができないというデメリットはある。しかし、現状のプランと端末で十分事足りているため、これからも2台持ちを続けるということだ。

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