富士通が最新のドコモスマホやタブレットを披露 5G通信の取り組みもCEATEC JAPAN 2014

» 2014年10月07日 17時53分 公開
[村上万純,ITmedia]

 幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2014」富士通ブースで、NTTドコモ向けの2014-2015年冬春モデルのスマートフォン/タブレットや、次世代通信規格「5G」が紹介されている。

 「ARROWS NX F-02G」は、画素密度570ppiと高精細なワイドQHD(2560×1440ピクセル)ディスプレイを採用した5.2型スマートフォンで、有効約2070万画素カメラを搭載するなど、ハイスペックさがウリだ。LTEとWi-Fiを同時に通信できる「マルチコネクション」機能を備え、安定かつ高速な通信が可能となっている。

 10型クラスで世界最軽量の約433グラムを実現したタブレット「ARROWS Tab F-03G」は、ワイドQXGA(2560×1600ピクセル)表示対応の有機ELディスプレイを採用。高精細ながらも軽くてコンパクトなデザインに仕上がっている。シニア向けのらくらくシリーズも展示されており、新モデルの「らくらくホンベーシック 4 F-01G」は新たに防水対応になった。

photophoto 「ARROWS NX F-02G」の特徴は、高精細なワイドQHD(2560×1440ピクセル)ディスプレイ
photophoto 「ARROWS Tab F-03G」は10型クラスで世界最軽量を実現したタブレット(写真=左)。ファミリー向けにらくらくホンの使い方を紹介(写真=右)

ユーザーは快適な“サクサク感”を実感できるように

 次世代移動通信規格5Gについては、ドコモと共同で超高密度分散アンテナ技術の実験に取り組んでいる。説明員によると、「この技術により、多数のアンテナを集中制御局に接続し、エリア全体のスループットを従来より20〜50倍向上させ、増え続けるトラフィックに対応していく」という。また、ユーザーに追従しながらセルを柔軟に構成するという「ダイナミック仮想セル制御技術」により、「ダイナミックに仮想セルを切り替えて快適な通信環境を実現する」(説明員)としている。

photophoto 富士通とドコモが共同実験をしている「超高密度分散アンテナ技術」。アンテナをさまざまな数のユニットで構築する
photophoto 「ダイナミック仮想セル制御技術」(写真=左)。説明員は、「例えば運転のサポートには、低遅延な通信が必要になってくる」と説明する

 説明員は「2020年の東京五輪に向けて5Gをサービスインする計画で、ユーザーは快適な“サクサク感”を味わえると思う。これが5Gだとはっきり実感するのは難しいと思うが、ショッピングモールやスタジアムなど、これまで通信しにくかったところでその快適さを体感できるはず。まだ具体化はしていないが、5G通信によって実現可能になる新サービスもこれから続々と出てくると考えている」と話していた。

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