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» 2015年01月28日 22時20分 UPDATE

光回線と家族3人のスマホが月1万円で使い放題――「販売、付加価値、サポート」で勝負するU-NEXTの光コラボ戦略

NTT東西の光回線を利用する自社ブランドのFTTHサービス「U-NEXT光」を2月から実施するU-NEXT。価格競争に限界がある中で、宇野社長は「総合力」で勝負すると意気込みを語った。

[村上万純,ITmedia]
photo U-NEXT 代表取締役社長宇野康秀氏

 「家族3人で光回線とモバイル回線合わせて月1万円」――U-NEXTは1月28日、同社ブランドの光回線サービス「U-NEXT光」を2月1日から提供することを発表。合わせて、同社のMVNOサービス「U-Mobile」と組み合わせた「U-NEXT光&スマホ コラボレーション」や、割引サービス「スーパーファミリーバリュー」を提供することを明らかにした。これらは、NTT東西が卸売りする固定光回線(FTTH)を利用するものだ。

 光&スマホコラボは、同社の映像サービスやモバイル通信サービス、固定回線サービスを一括で提供するもので、支払いも一括で行える。同社はHuaweiの「Ascend G6」やASUSの「ZenFone5」などの各種SIMロックフリー端末を割賦で用意するが、ドコモ端末を利用するユーザーは、SIMを差し替えるだけで現在使用している端末を継続して利用できる。MNPも可能だ。

 U-NEXT 代表取締役社長宇野康秀氏は、「光&スマホコラボの特徴は、通信料を大幅に削減できることと、工事不要で乗り換えが簡単なことの2つである」と話す。


photo SIMロックフリー端末を割賦で用意

 2年契約割引適用時の月額料金は、マンション向けが月3180円(税別、以下同)、戸建向けが月4200円。なお、インターネットの利用には同社のISPサービス「U-Pa!」が必要で、2年契約時はマンション向けが730円、戸建向けが780円となる。これにより、マンション向けは月3910円、戸建向けは月4980円で利用できる。

photo U-NEXT光の月額料金(2年契約時)

 このU-NEXT光とU-MobileのLTE使い放題プラン(通常2980円)をセットで割り引くのが、「スーパーファミリーバリュー」。家族3人世帯なら、光回線とスマホ3回線で料金は月1万円、夫婦などの2人世帯なら、光回線とスマホ2回線で月8000円となる。いずれの場合も、固定の光回線とスマホのLTE回線が使い放題になるうえに、U-NEXTの映像配信サービス1000円分を利用できるポイントも毎月付与される。「家庭の通信費を大幅に削減できるだけでなく、毎月2〜3本、最新の映画やドラマを楽しめる」と宇野社長は説明する。また、有料のオプションサービスとして、ひかり電話(プラスは月1500円、基本は月500円)やリモートサポート(月500円)、光テレビ(月660円)などを提供する。

photo 「スーパーファミリーバリュー」の料金

 U-NEXT光を利用するには初期費用や工事費などがかかるが、既存のフレッツ光ユーザーは工事不要でそのまま乗り換えられる。さらに、1月28日から4月30日までにU-NEXT光に新規契約や乗り換えをした際、初期費用や工事費が無料になるキャンペーンを実施する。

photo 既存のフレッツ光ユーザーなら工事不要
photo 4月30日までは初期費用や工事費が無料になるキャンペーンを実施

 申し込みや各種相談は、同社のWebサイトや電話窓口のほか、南青山にある「U-NEXTストア」、全国家電量販店などで受け付ける。さらに、宇野社長は2015年にU-NEXTストアを全国展開することを明らかにした。直営店を東京、名古屋、大阪、福岡に展開し、U-MobileのMNPを受け付けるMNPセンターを全国主要都市に50拠点ほど設置する予定だという。

photo 「U-NEXTストア」やMNPセンターを全国展開していく

目標は100万契約 全国1850万世帯の光ユーザーがターゲット

 U-NEXT光の導入について宇野社長は、「(光回線の卸売りを受けることで)インフラコストが大きく下がるので、家庭によっては月1万円以上は浮く計算になる。本来下がるべきコストを下げる手助けを今後も続けていきたい」と意気込みを語った。

 今後の数値目標については、「1〜2年で100万回線契約を目標にするが、そこには新規ユーザーだけでなく、既存ユーザーも含まれる」(宇野社長)と説明。宇野社長は「現在全国1850万世帯がNTT東西の光回線を利用している。毎月安定した利益を見込めるため、この市場をターゲットにして売上につなげたい」と今後を展望した。

 これまでU-NEXTは、取り次ぎとしてNTTのフレッツ光の販売を進めてきた。既存加入者の乗り換え需要もあるが、2月以降は引っ越しシーズンで特に新規加入需要が高まる時期でもある。「現状、新規加入者は減っていないので、今後も相当数見込めると考えている」ということだ。また、これまでのフレッツ光の販売をすぐにやめる予定はないという。

ビッグローブやニフティも参戦 光コラボの差別化ポイントは?

 NTTの光回線を利用した「光コラボレーションモデル」の新サービスとして、既にニフティが「@nifty光」を、ビッグローブが「ビッグローブ光」をそれぞれ2月から順次提供することを発表した。そのほかのISPやNTTドコモ、ソフトバンクモバイルの大手キャリアも参入を表明。今後はMVNOサービスのように、今後は各社で価格競争が繰り広げられることが予想される。

 価格競争に限界がある環境における勝機について、宇野社長は「競争力のある料金設定をしたので、当面大きく変更することはない」とした上で、「マーケティング力」「サービスの付加価値」「サポート」の3点で他社と差別化できる総合力があると説明。ビデオオンデマンドサービスを提供するU-NEXTは、過去にフレッツ光の契約を100万回線近く獲得してきた実績があり、200社の販売パートナーや提携企業との連携を含めて「特にマーケティング力については他社より一歩秀でていると自負している」と宇野社長は話す。付加価値の面では、映像だけでなく雑誌の読み放題や音楽の聴き放題サービスも提供していることが強みだという。また、全国展開される同社ストアを含めてユーザーサポートにも注力する方針だ。

 過去のフレッツ光販売実績と「日本最大級」をうたうビデオオンデマンドサービスを武器に、宇野社長は他社の光コラボサービスとの競争を勝ち抜く意向を示した。

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