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» 2015年08月21日 06時00分 UPDATE

最新スマートフォン徹底比較:2015年前半の要注目SIMフリースマホを徹底比較――スタミナ&ベンチマークテスト編 (1/2)

注目のSIMロックフリースマートフォンを比較するレビューの後編では、バッテリーの持ち(YouTubeの連続再生と静止画の連続表示)を測るテストと、ベンチマークテストを実施した。

[島徹,ITmedia]

 2015年前半に発売されたLTE対応の要注目SIMロックフリースマートフォンの比較レビュー。後半では「ZenFone 2」「honor6 Plus」「P8lite」「g03(ZTE Blade S)」「S301」「Xperia J1 Compact」のバッテリー持ちと処理性能のベンチマークテストを実施した。

photo 左から「ZenFone 2」「honor6 Plus」「HUAWEI P8lite」「g03(ZTE Blade S)」「S301」「Xperia J1 Compact」

バッテリーの持ちがいいのは「honor6 Plus」と「S301」

 多くの人が気になるバッテリーの持ち。今回比較した機種でバッテリー容量を比べると、ハイエンドモデルの「honor6 Plus」が3600mAhと一番多い。次いで、同じくハイエンドの「ZenFone 2」が3000mAhだ。ほかのモデルは2000mAh台前半となっている。

 とはいえ、実際のバッテリー持ちはディスプレイのサイズや明るさ、プロセッサの省電力性能などにも大きく左右される。そこで、今回は2014年末の記事と同じ条件で、YouTubeの連続再生と静止画の連続表示時間のテストを実施した。

 今回実施したテストの共通条件は以下のとおりだ。

  • 満充電の状態で計測開始
  • バッテリー残量の確認には「Battery Mix」アプリを使用
  • ディスプレイの輝度は中間に統一
  • SIMカードは装着せずに、Wi-Fi接続で通信(ネットワークは光回線を使用)
  • GPSはオン、Bluetoothはオフにした
  • Googleアカウントの同期はオンにした
  • twicca、Twitter、Facebook、Dropboxをインストールしてログイン、Yahoo!アプリをインストールした

 YouTubeの動画再生テストについては、HDサイズの動画リストを連続再生する形で実施。再生する動画の画質は「自動」で横向きの全画面再生に固定、スピーカー音量はオフにしてバッテリー切れになるまで計測した。

 結果、動画再生ではバッテリー容量が3600mAhと一番多いhonor6 Plusと、ディスプレイの解像度がいちばん低いqHD(540×960ピクセル)のS301が9時間台、次いでディスプレイが一番小さい4.3型のXperia J1が続いた。それぞれ、バッテリー容量やスペックが要因で長時間駆動したと推測できる。

 それ以外に差が出た要因として、長時間動作したhoner6 PlusとS301、Xperia J1は3モデルともOSがAndroid 4.4で、ベンチマーク中の本体温度が40度以下に保たれていた。一方、Android 5.0系を搭載するZenFone 2とP8lite、g03は本体温度が40度を超えているという共通点が見受けられる。確証はないが、まだ登場から1年程度のAndroid 5.0系と、初期の4.0から3年近くたっているAndroid 4.4系では、OSまたはアプリの完成度や省電力性能に差があった可能性も考えられる。

photophotophoto 左からZenFone 2、honor6 Plus、P8liteのバッテリー残量推移
photophotophoto 左からg03、S301、Xperia J1 Compactのバッテリー残量推移
photo
YouTube再生テスト
機種名 再生時間
ZenFone 2 5時間52分
honor6 Plus 9時間12分
P8lite 4時間30分
g03(ZTE Blade S) 4時間35分
S301 9時間17分
Xperia J1 Compact 7時間41分

 静止画のテストでは、1080×1920ピクセルの画像を6機種で12時間表示させ続けた。なお、バックライトを常時点灯させるために「Backlight Switch」というアプリを使用している。テスト中、操作ミスによりP8liteの動作を約8分停止した期間がスクリーンショット画像に表示されているが、結果の数値ではこの8分間を短縮したものを採用している。外部操作の結果によるもので、P8lite自体の問題ではない。

 12時間後のバッテリー残量が最も多かったのは、47%のXperia J1 Compactだった。静止画表示ではプロセッサをほぼ利用しないこともあり、ディスプレイが一番小さい4.3型のモデルが有利になった格好だ。次いで、バッテリー容量が3400mAhと一番多いHonaer6 Plusが40%と続く。ZenFone 2とS301はディスプレイのサイズやバッテリー容量ともに異なるが、結果として12%前後とかなり近い結果になった。

 スペックの近いP8liteは11時間32分、g03は9時間29分と2時間近い差がついている。ただ、今回のテスト環境であるディスプレイの明るさが中間値という条件だと、P8liteはほかの機種と比べて明らかに暗く、逆にg03はほかの機種と比べて一番明るいという、各機種の中間値の設定に大きく左右された条件での結果になっている。もし、実際の明るさを同等にしてテストしたなら、バッテリー駆動時間の差は縮まる可能性はある。

photophotophoto 左からZenFone 2、honor6 Plus、P8liteのバッテリー残量推移
photophotophoto 左からg03、S301、Xperia J1 Compactのバッテリー残量推移
photo
静止画表示テスト
ZenFone 2 honor6 Plus P8lite g03(ZTE Blade S) S301 Xperia J1 Compact
3時間後 79% 85% 75% 68% 77% 87%
6時間後 57% 70% 48% 35% 56% 74%
9時間後 35% 53% 19% 8% 33% 60%
12時間後 11% 37% 11時間10分に0% 9時間29分に0% 14% 47%

充電時間が速いのは「ZenFone 2」

 バッテリーの充電時間についても計測した。バッテリーが空の状態から充電時間の計測を開始。スマートフォンの電源が入る状態になってからは、スリープ状態のままBattery Mixで充電完了までの時間を計測した。充電には付属のACアダプターを利用したが、S301のみ用意できなかったので最大5V/2A出力対応のACアダプターで充電を実施した。

 今回テストした端末で急速充電の最新規格「Quickcharge 2.0」相当に対応しているのはZenFone 2のみだ。ZenFone 2のメモリ4Gバイトモデルには、Quickcharge 2.0相当の9V/2A(18W)の急速充電に対応したACアダプターが付属している。このほか、バッテリー容量の多いhonor6 Plusには5V/2A(10W)の高出力なACアダプター、ほかのモデルは5V/1A(5W)前後のものが付属する。

photo 左からZenFone 2、honor6 Plus、P8lite、g03、Xperia J1 CompactのACアダプター

 結果、ZenFone 2が3000mAhの容量にもかかわらず一番速く充電できた。Quickcharge 2.0相当のACアダプターなら、0%の状態から50%までの容量を30分台で充電できるので、就寝中に充電をし忘れてもすぐにフォローしやすい。

 ほかのモデルは50%の充電に約1時間かかっている。ただ、honor6 Plusはもとの容量が3600mAhと多いので、ほかの2300mAh前後の機種の50%充電よりは充電速度が高速といっていいだろう。honor6 Plusがフル充電までの時間が長いのは、この機種のみ99%から100%までの充電に18分かかっているためだ。実質的には2時間20分〜30分とみていいだろう。

バッテリーの充電時間
ZenFone 2 honor6 Plus P8lite g03(ZTE Blade S) S301 Xperia J1 Compact
バッテリー容量 3000mAh 3600mAh 2200mAh 2400mAh 2300mAh 2300mAh
50%充電 32分 59分 1時間 1時間2分 53分 1時間1分
満充電 1時間48分 2時間40分 2時間26分 2時間24分 2時間18分 2時間18分

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