と、これで終わっては面白くないので、iPhoneの現行4モデルで撮り比べてみよう。
その前に、ちょっと余談。SE、6s、6s Plusを積み重ねて、本体のカメラ部分の違いを確かめてみよう。
iPhone 6s/6s Plusがボディからレンズ部が少しはみだしているのに対し、iPhone SEのレンズ部ははみ出していない。違いの理由は簡単。SEの本体は厚いからだ。
カメラ部の厚みは、撮像素子の厚さとレンズの厚さプラスアルファで決まる。iPhone SEのカメラ部は、5sの厚みに収まるように設計されたものがベースだ。
同じカメラをiPhone 6以降の薄いボディーに持ってくる場合、カメラ部はどうしても薄くできないので(薄くして画質が落ちたら本末転倒)、飛び出てしまったというわけだ。
飛び出ないようにするには、カメラ性能が5sよりも落ちることを覚悟してカメラ部をより薄くするか、ボディを5sやSEと同じ厚さにするかしなない。iPhone 6s/6s Plusでは、どちらも無理だったのだろう。
さて、余談終了。撮り比べだ。まず、黄色い象の滑り台から。
続いて、あずまや。
どれもiPhoneなので、色合いや露出のテイストは変わらない。
続いて、奥多摩(東京都)の風景を撮ってみた。日原川と奥多摩工業の工場である。
このような風景だと、ディテールの描写力の差が如実に出る。SNSにアップするくらいの用途なら、その差は誤差の範囲だ。しかし、デジタルズームをかけたり撮影した写真を部分的にトリミングして使ったり、あるいは大きくプリントするとなるとその違いは大きくなる。
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