「iPhone SE」カメラの実力は?――「iPhone 5s」「iPhone 6s/6s Plus」と撮り比べてみる荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

» 2016年04月18日 20時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

ザ・撮り比べ

 と、これで終わっては面白くないので、iPhoneの現行4モデルで撮り比べてみよう。

 その前に、ちょっと余談。SE、6s、6s Plusを積み重ねて、本体のカメラ部分の違いを確かめてみよう。

重ねてみた 上からiPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus

 iPhone 6s/6s Plusがボディからレンズ部が少しはみだしているのに対し、iPhone SEのレンズ部ははみ出していない。違いの理由は簡単。SEの本体は厚いからだ。

 カメラ部の厚みは、撮像素子の厚さとレンズの厚さプラスアルファで決まる。iPhone SEのカメラ部は、5sの厚みに収まるように設計されたものがベースだ。

 同じカメラをiPhone 6以降の薄いボディーに持ってくる場合、カメラ部はどうしても薄くできないので(薄くして画質が落ちたら本末転倒)、飛び出てしまったというわけだ。

 飛び出ないようにするには、カメラ性能が5sよりも落ちることを覚悟してカメラ部をより薄くするか、ボディを5sやSEと同じ厚さにするかしなない。iPhone 6s/6s Plusでは、どちらも無理だったのだろう。

重ねたところを底面から 重ねた3機種を底面から見ると、iPhone SEがより厚いくなっていることが分かる。これが、レンズ部がはみ出していない理由だ

 さて、余談終了。撮り比べだ。まず、黄色い象の滑り台から。

黄色い滑り台(iPhone 5s) 黄色い滑り台(iPhone 5s)
黄色い滑り台(iPhone SE) 黄色い滑り台(iPhone SE)
黄色い滑り台(iPhone 6s) 黄色い滑り台(iPhone 6s)
黄色い滑り台(iPhone 6s Plus) 黄色い滑り台(iPhone 6s Plus)

 続いて、あずまや。

あずまや(iPhone 5s) あずまや(iPhone 5s)
あずまや(iPhone SE) あずまや(iPhone SE)
あずまや(iPhone 6s) あずまや(iPhone 6s)
あずまや(iPhone 6s Plus) あずまや(iPhone 6s Plus)

 どれもiPhoneなので、色合いや露出のテイストは変わらない。

 続いて、奥多摩(東京都)の風景を撮ってみた。日原川と奥多摩工業の工場である。

日原川と奥多摩工業(iPhone 5s) 日原川と奥多摩工業(iPhone 5s)
日原川と奥多摩工業(iPhone SE) 日原川と奥多摩工業(iPhone SE)
日原川と奥多摩工業(iPhone 6s) 日原川と奥多摩工業(iPhone 6s)
日原川と奥多摩工業(iPhone 6s Plus) 日原川と奥多摩工業(iPhone 6s Plus)

 このような風景だと、ディテールの描写力の差が如実に出る。SNSにアップするくらいの用途なら、その差は誤差の範囲だ。しかし、デジタルズームをかけたり撮影した写真を部分的にトリミングして使ったり、あるいは大きくプリントするとなるとその違いは大きくなる。

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