仕事でもプライベートでも大活躍のスマートフォン。現代の生活において、なくてはならない存在の1つといえるだろう。スマートフォンの中でも、特に使いやすくて人気なのがiPhoneだ。しかし、連載「彼女はiPhoneを使いこなせない」に登場するITオンチの女性は、直感的に操作できる点が魅力のiPhoneにも四苦八苦……。あるあるネタとして笑えるかと思いきや、人ごとではない事例ばかりだ。
彼女はガラケーからiPhoneへ携帯を変えた。スケジュールを手動で入力していたようだが、その作業中に出た「ぎゃーーー」という絶叫は3度。
どうやら「保存」と「削除(取り消し)」ボタンを誤って押してしまったらしい。ただでさえ慣れないフリック入力に苦戦しているのに、最後の最後で押す場所を間違えて全てが水の泡となれば悲鳴をあげるのも無理はない。
ボタンを設計する位置にも問題があるが、この誤タップ問題はiPhoneのみならずあらゆるタッチパネルに共通する悩みといえる。
彼女はスケジュールと同じように、アドレス帳も手動で入力していた。しかし「やっぱ頼めばよかった……」と後悔している様子。約400件ものデータを全部手動で移すは面倒すぎる……。とはいえ、iPhoneを購入した家電量販店では、アドレス帳の移し替えに9800円もかかるらしい。
その額にも驚きだが、諦める必要はない。無料で移し替えできるサービスを提供しているキャリアショップもあるのだ。知らないことが「損」だということが分かる。
続いてはiPhone最大の強みともいえる、アプリにまつわるワナだ。ようやく問題なく使えるだろうと安心していた彼女。しかし「無料だと思ってたら、とんでもないウソだった! お金取られちゃっているよ!」と大騒ぎ。
どうやら、インストール後に表示される「購入済み」の文字で課金されていると思い込んでしまったようだ。しかし、日本語でそのように表現されていたら、お金がかかっていると考えてしまう気持ちも分からなくない。有料アプリと勘違いして削除してしまった初心者は意外と多いのではないだろうか。
初めての土地や移動時に欠かせないのが地図アプリ。しかし、彼女はその地図アプリに現在地が表示されることを知らなかったと言う。
それもそのはず、端末が持つ位置情報サービスがオフになっていたのだ。この機能と連動させることで、地図アプリ上に現在地と現在向いている方角が示されるので、地図が読めない方向音痴の人でも簡単にたどり着けるようになる。
最初の設定ではこの表示になっていないので、初心者が気付かないのも仕方ないかもしれない。
「個人情報流出」「書き込みから本人を特定」「不特定多数の人が関わるネットいじめ」などなど。Webにまつわるトラブルはさまざまなものがある。この連載に登場するiPhone初心者の彼女も自分の知らないところで、知らない誰かに、個人情報が伝わってしまっているんじゃないかという不安を持っていた。この意識を持つことはとても重要だ。
しかし、かといって何もできないということではない。自分や周囲のプライバシーは最大限に考慮しつつ、根拠のないデマに惑わされないこと。情報化社会において、ITリテラシーを育むことが何よりも大切だといえるだろう。
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