5月19日にNTTドコモとKDDIから発売されたサムスン電子製の「Galaxy S7 edge」は、前評判も高く、筆者の周囲でも購入している人が多い。発売後の販売ランキングではドコモとau版どちらも上位に顔を出しており、好調な滑り出しをしたといえる。筆者もこの波に乗り遅れまいと(?)と、au版の「Galaxy S7 edge SCV33」を購入した。
その際に迷ったのがカラーだ。グローバル版ではゴールドプラチナとシルバーチタニウムがあるが、これら2色は日本では採用されず、ドコモ版とau版で選べるのはブラックオニキス、ホワイトパール、ピンクゴールドの3色のみ。できればシルバーチタニウムが欲しかったのだが、仕方ない。スマホではピンクを選ぶことのある筆者も、Galaxy S7 edgeのピンクゴールドは、韓国の店頭で見かけたときは、ぎらついた印象があったので、今回は見送りかな……と思っていたのだが、ブラックとホワイトでは物足りないので、結局ピンクゴールドを選んだ。
購入後にあらためてピンクゴールドの外観をじっくり見てみたが、「思ったより派手じゃないな」と感じるようになった。初めて見たのが店頭の限られた場所だったし、ピンクゴールドは光沢感のある塗装がなされているので、照明の当たり方によっても見た目が大きく変わる。どの色を選ぶか迷っている人は、ぜひ店頭で実機を見てから判断してほしい。
「iPhone 6s」のローズゴールドほど落ち着いた色ではないが、キラキラと輝く様子は高級感があって悪くない。といっても「Xperia Z5 Premium」のような鏡面処理ではなく、目の前に顔や手があってもぼんやりと反射する程度。側面のメタルフレームはマットな質感なので、これがデザイン全体を引き締めている。あくまで個人的な感想だが、Galaxy S7 edgeのピンクゴールドは、男性が持っても違和感のない色だと思う。
また、iPhone 6sのローズゴールドはディスプレイ面はホワイトだが、Galaxy S7 edgeのピンクゴールドはディスプレイ面もピンクゴールドで統一されている。ここは好みの分かれるところだろうが、個人的には正面も背面も同一色で統一されている方がありがたい。背面はガラスなので、金属素材を使っているiPhone 6sなどのように白い樹脂のラインがないのも統一感があって良い(側面のメタルフレームには樹脂のラインが入っているが)。
Galaxy S7 edgeでは、ディスプレイが消灯した状態でも時刻や予定などを表示できる「Always On Display」を搭載しており、筆者も便利に活用している。その際、黒地に白文字で時刻が表示されるのだが、この画面の色が、ピンクゴールドと絶妙に合っていて美し。そしてディスプレイのカーブした部分がキラリと光る様子もまた美しい。滑らかな曲線、カラー、光沢処理など、全体を通して「美しい」というのが、Galaxy S7 edgeに触れた正直な感想だ。
グローバル版ではディスプレイの上と背面に「SAMSUNG」のロゴがあるGalaxy S7 edgeだが、au版では正面にはロゴは入っておらず、背面に「Galaxy」のロゴが入っており、下に小さく「au」のロゴがある。おかげで正面はとてもプレーンな外見になっているし、キャリアロゴの主張が控えめなのも良い。ちなみにドコモ版も正面はロゴなしだが、背面に「docomo」のロゴが大きく入っている。ロゴはブランドを訴求するうえでは重要なものだが、あまり主張しすぎるとデザインを損ねてしまう恐れもある。au版はシンプルで好感の持てるロゴ配置だと感じた。
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