スペイン・バルセロナで開催中のMobile World Congress 2016で、最も注目されたスマートフォンは、Samsung Electronics製の最新フラッグシップ機「Galaxy S7/S7 edge」だろう。日本で発売する機種や時期は、まだ明らかされていないが、2016年の夏モデルとしての登場を期待していいだろう。サムスン電子ジャパンのWebサイトには、Galaxy S7 edgeのみ製品情報ページが追加されており、S7 edgeのみ日本で発売される可能性が高い。ここでは、この2モデルの特徴を写真で解説していく。
Galaxy S7 edgeは、5.5型のWQHDディスプレイを搭載。ディスプレイの解像度は1440×2560ピクセルで、画素密度は534ppi。AMOLED(有機EL)を採用しているので、発色が良く、なおかつコントラストが高い、メリハリのある画質が得られる。
左右にカーブを施した3Dガラスを採用し、その曲線に合わせて金属にもカーブを施し、つなぎ目のないシームレスなデザインに仕上げている。正面から見ると、左右の縁がほとんど見えず、“ほぼフレームレス”と言っていい仕様。ディスプレイの下のホームボタンには、指紋認証機能も搭載している。物理キーだが、出っ張りは目立たず、軽くカチッと押せる。
右側面に電源キー、左側面にボリュームキーを配置している。これらの配置は、前モデルのGalaxy S6/S6 edgeと共通している。
上部には、SIMカードとmicroSDのスロットを搭載。S6/S6 edgeはmicroSDに対応していなかったが、S7/S7 edgeは、1つのトレイに2枚のカードを装着できる仕様に変更され、microSDも装着できるようになった。なお、microSDを使わない場合、2枚のnanoSIMを装着できる。ただし、その仕様は国によって異なる可能性がある。
下部には、左にイヤフォンジャック、中央にMicro USB(Type B)、右にマイクとスピーカーを搭載している。イヤフォンジャックもMicro USBの接続口もキャップレスだが、防水・防じんに対応している。
背面パネルは、S6/S6 edgeと同じく、光の当たり方によって色味や輝きが変わる。指紋は付着しやすいが、高級感を優先したデザインといっていいだろう。また、背面パネルに左右にもカーブを施し、前モデルよりもフィット感が向上している。
アウトカメラは1200万画素。前モデル(1600万画素)よりも有効画素数は少なくなったが、画像センサーを大型化し、個々の画素が両眼のような2つのフォトダイオードを持つ「デュアルピクセルテクノロジー」を採用。実際の画素数を2400万相当と捉えることもでき、発表会ではオートフォーカス速度や画質の向上をアピールしていた。S6/S6 edgeでは賛否両論があったカメラの出っ張りも、約0.46ミリという、ほとんど気にならない程度に抑えている。カメラの右には、前モデルに引き続き、フォトライトと心拍センサーを搭載している。
カラーバリエーションは4色展開。フロントもリアも同色で、ホームボタンやレンズの縁まで同色にするなど、細部にまでこだわりが感じられる。
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