韓国Samsung Electronicsは7月7日、メモリ規格「Universal Flash Storage」(UFS)準拠のリムーバブルメモリカードを発表した。
UFSは、半導体部品の規格の標準化を行っている業界団体JEDECが2011年に標準化した、組み込みおよびリムーバブルメモリの規格。SamsungはフィンランドNokiaなどとともに、2007年から同規格の標準化に取り組んでいた。リムーバブルメモリのUFS 1.0 Card Extensionは2016年3月に標準化された。
組み込みメモリでは既にUFS準拠製品が出ているが、リムーバブルカードとしてはこれが業界初という。
サイズは32GB/64GB/128GB/256GBの4種類。高性能カメラ、3D VRカメラ、ドローン搭載カメラなどで撮影した高解像度動画の保存に適しているという。書き込み速度はmicroSDの約2倍に当たる170MB/秒としている。
256GBモデルは、高精細の3Dゲームや映画の再生にも適しているという。読み込み速度は一般的なmicroSDの5倍以上に相当する530MB/秒で、フルHDの映画を約10秒で読み込めるとしている。
発売予定や価格は発表されていない。具体的な対応端末もまだないが、最新モデルでmicroSDスロットが復活したGalaxyシリーズの次世代スマートフォンやGear 360で採用されるかもしれない。
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