ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモの富士通(現・富士通コネクテッドテクノロジーズ)製ケータイ「F504i」です。
F504iは、ムーバでは初めて背面に有機ELディスプレイを採用した製品です。小さい画面ながら文字が流れて表示するテロップ方式を採用し、不在着信の発信者名や、未読メールのタイトルなどを確認できます。
また、背面には当時としては珍しい鏡面仕上げを採用しています。一見すると背面ディスプレイがないように見えますが、背面ボタンを押すと時計や不在着信などが浮かび上がるようになっていることなど、デザインにもこだわりを見せた製品になっています。
従来機と比較するとメールの自動振り分け機能が強化されていて、当時の製品では珍しい「題名」での振り分けに対応しました。また、新たに「ゴミ箱」フォルダも採用され、誤って削除したメールを復活できるようになっています。
当時の富士通製品はボタンの長押し操作または自動的に電話帳や指定したメールの送受信フォルダを隠すことができる「プライバシーモード」を搭載しているのが特徴でした。
また。F504iは富士通製端末としては初めて赤外線通信機能を搭載した製品でもありました。
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