韓国LG Electronicsが8月31日に発表した、同社の新フラグシップスマートフォン「LG V30」。IFA 2017(独ベルリン)のLGブースで展示されていた実機を触った、ハンズオンレポートをお届けする。
筆者は現在、5.2型の「Huawei honor 8」と5.6型の「Galaxy Note Edge」を常用している。だからV30を持ったとき、「5型くらいの端末だよな」と自然と感じた。これで6型というのだから驚きだ。honor 8の幅が71mm、Galaxy Note Edgeの幅が82mmで、V30はその中間となる幅75.4mmであるからそう感じるのも納得できる。
画面のアスペクト比が18:9だから、その分縦に長いのかというとそういう感じもない。サイズを見てみるとV30が151.7mm、honor 8が145.5mm、Galaxy Note Edgeが151mmだからさすがにV30が一番大きいものの、Galaxy Note Edgeとほとんど変わらないことになる。上下のベゼル域まで表示領域を伸ばしているから、アスペクト比ほど縦長には感じないのだろう。
一方でその分ベゼルがないのかというと、見た目でいえば「それなりにベゼルがあるな」という印象。上下に関しては従来機に比べてかなり狭いといえるが、左右のベゼルに関しては厳密に測ったわけではないが、驚くほど狭くはなかった。
V30が特徴の1つとするのが、F1.6と明るいアウトカメラのレンズだ。レンズにはガラス素材の「Crystal Clear Lens」を用いることで、より正確でクリアな写真を撮れるとしている。会場ではF1.6のレンズを分解した模型を展示しており、6枚のガラスレンズが内部で使われていることが分かる。
動画にも力を入れている。プロ用途で用いられている、幅広い階調を残して編集できるログ撮影(LG-Cine Log)に対応した。また、録画中に指でピンチイン・ピンチアウトをしなくても滑らかにズームできる「Point Zoom」機能も搭載する。
背面には「バング&オルフセン(B&O)」のロゴと指紋認証センサー、アウトカメラがある。質感はツルツルとしており、指紋などの油汚れが目立つように感じた。
先代のV20と同様にB&Oのブランドである「B&O PLAY」のイヤフォンを付属し、同社の音響エンジニアがチューニングしたという「32-bit Hi-Fi Quad DAC」を搭載する。
さらに、スマートフォンとしては初めて「MQA」形式のオーディオコーデックに対応したという。MQAは英Meridian Audioが提案する新しいロスレスフォーマット。高音質のままファイルサイズを小さくできるため、ストリーミング配信に向くという。
録音能力も進化させ、小さなチャイムから割れるようなドラムの音まで録音できるとする。
LG V30は9月21日に韓国で発売し、その後北米、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、中東の重要な市場で販売していくとしている。日本で発売するかどうかの言及はないが、先代のV20はカスタムモデル「V20 PRO」としてNTTドコモから、V20 PROをベースにしたオリジナルモデル「isai Beat」はKDDIから発表していることから、日本での発売も期待できるのではないだろうか。
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