思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、ソフトバンクモバイル(現・ソフトバンク)のシャープ製ケータイ「インターネットマシン 922SH」です。
922SHは、横開きのボディーにQWERTYキーボードを搭載し、見た目は「小さなノートPC」でした。ネットアクセスを快適にすることを主目的として開発されたことから「インターネットマシン」と名付けられました。
ケータイとしては当時最大級かつ高解像度な3.5型のフルワイドVGA(854×480ピクセル)液晶を備え、Webブラウジングはもちろんワンセグの視聴も快適でした。
搭載されるPCサイトブラウザは、ページ読み込み容量の制限を従来の500KBから1MBに拡大。従来の機種では表示できなかった情報量の多いWebページも閲覧できるようになりました。
QWERTYキーボードに加え、従来のケータイと同じような方向キーなども備え、メニュー操作などは普通のケータイと変わらず行えます。通話は、画面を閉じたまま背面のタッチセンサー式の十字キーでアドレス帳を呼び出したり、電話番号を入力したりして行います。“閉じたまま”が通常スタイルでした。
この機種はケータイ用のOSを搭載しているので「S!メール」「Yahoo!ケータイ」「S!アプリ」といったケータイ向けの各種サービスが利用可能でした。PCサイトブラウザの通信料については「パケットし放題」によって月額上限5700円で使えました。当時のスマホ向け定額プランでは、月額上限が1万290円となる場合がありましたが、922SHではその心配がなかったことも特筆すべきポイントです。
(機材協力:携帯市場)
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