IIJは2018年6月をめどに、法人向けタイプIで国際ローミングサービスの提供を予定している。詳細は未定だが、1枚のSIMで複数の国で通信可能になる予定。「現地のキャリアとの交渉をしており、より新しい形でのサービスを提供したい」(矢吹氏)。さらに、海外キャリアと直接接続し、ローミングよりも安いサービスも視野に入れている。ローミングの対象は法人のみだが、個人向けに拡張されることにも期待したい。
個人向け「IIJmio」のタイプIも、2018年の夏前に提供する予定。ただしフルMVNOでは通話サービスは対応せず、データ通信のみを利用する。こちらも利用するにはSIMロックの解除が必要。
IIJはケーブルテレビなどを中心に、MVNEとしても事業展開しているが、フルMVNOでも同様のプラットフォームをサードパーティーに提供していく。
IIJはフルMVNOを通じて、高度化、多様化、複雑化していくモバイルネットワークに、さまざまな機器がシンプルにつながる世界を作っていくことを目指す。
「これまではドコモやKDDIなどキャリアの要求モデルに縛られたサービスしか作れなかったが、フルMVNOなら自由度が上がる。この機能を利用して、さまざまなネットワークとの相互接続を目指していきたい」(矢吹氏)
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