開発陣に聞く「JOJO L-02K」(ACT2):「スタンド使いはすれ違う」 前作にはないジョジョスマホの新コンテンツ(3/3 ページ)

» 2018年03月19日 13時43分 公開
[田中聡ITmedia]
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執念で主人公も登場させた音楽プレーヤー

―― ミュージックプレーヤーは、L-06D JOJOでは歴代のラスボスが出てくる演出がありました。今回はどうですか?

津田氏 そこも強化して、バリエーションを増やしています。

JOJO L-02KJOJO L-02K 音楽操作に応じて歴代のラスボスや主人公のスタンドが登場

鹿島氏 一番意味が分からないのは、音楽プレーヤーなのにミュートボタンがあることです。

―― え? しかもこのアイコン(ミュートボタン)は……。

鹿島氏 ソフト&ウェット(※第8部の主人公 東方定助のスタンド)です。「音を奪った」という設定です。まあ、ソフト&ウェットを出したいだけという説もあります(笑)。

JOJO L-02KJOJO L-02K 音楽プレーヤーとしては異例の「ミュート」ボタン。これを押すと音量が0になってソフト&ウェットが現れる

津田氏 (メーカーに)開発をお願いする時に「ミュートボタンを何で付けるんですか?」と言われました(笑)。今回は、歴代ジョジョとラスボスが総出演するというのがコンセプトです。どこを押すとどのスタンドが出るかを楽しみにしていただきたいです。

 あとはウィジェットでも音楽が動作するのは、(前回にはないので)新鮮かもしれませんね。

―― 8部はまだラスボスの存在が分かりません。

鹿島氏 ですので、8部はソフト&ウェットだけですね。

―― まあソフト&ウェット自体が時に絡まないですけどね。

鹿島氏 他にも、時に絡まないものが主人公サイドでいます。苦戦したのは「ストーン・フリー」(※第6部の主人公 空条徐倫のスタンド)ですね。何せ糸ですから。最初は無限大のメビウスの輪をイメージして「リピート」にしようとも思ったんですが、ちょっと無理だねと。

津田氏 途中まで開発が進んだところで、「Favorite」機能があるぞと。☆を付ける。星を付ける。星?

鹿島氏 ハハハ(笑)。このコマを覚えている? って。

―― え、星を付けるって、作中に何かありましたっけ?

鹿島氏 徐倫が「プラネット・ウェイブス」に勝った後のシーンです。

JOJO L-02K 「FAVORITE」ボタンを押すと徐倫の「ストーン・フリー」が現れる

―― ああ……ちょっと読み返してみます。

鹿島氏 「どこの絵だったっけ?」とマンガに戻れるところが、このスマホのいいところなんです。

「SBRトラッカー」でもコミュニケーションを

―― 他に、内蔵コンテンツでこだわったものはありますか。

鹿島氏 新しいのはトラッカーですね。

津田氏 「SBR(スティール・ボール・ラン)トラッカー」というアプリを搭載しています(第7部の北米大陸を横断するレースを再現したもの)。これは歩数計と連動する形でレースを進めて、実際のスティール・ボール・ランの距離を踏破するのが目標です。

JOJO L-02KJOJO L-02K 歩数と連動した「STEEL BALL RUNレース」。選択するキャラクターに応じて、毎日の目標歩数が異なる

―― 何km歩けばゴールなんですか?

鹿島氏 キャラクターによって1日の目標値が違います。

津田氏 歩数あたりの進む距離を変えて難易度を変えています。発生するイベントも違います。ポコロコ(※第7部のキャラクター。幸運を呼び寄せるスタンド能力を持つ)は超イージーモードなので、誰でも(基本的に)達成できる。サンドマン(※第7部のキャラクター。馬に乗らず、自らの脚でレースに参加した)は、5万歩歩かないとゴールできないようになっています。脚に自信のある方は、ぜひサンドマンを選択いただきたいと思います(笑)。

鹿島氏 荒木先生から「キャラクターを増やしてほしい」と言われて。もともとはもっと少なかったんです。

津田氏 スティール・ボール・ランは、ジョニィとジャイロが主人公のストーリーなんですけど、このレースに参加する全員が主人公みたいなところもあり、大事にされているのかなと受け止めています。

―― 大統領はいないんですね?

津田氏 レースの参加者だけで競争するので。(大統領が)画像として登場する演出はあります。

鹿島氏 歩数を共有する機能もあって、コミュニケーションにつながっています。

津田氏 達成度として、第何ステージで、どういう状況かを見せ合ったりできます。あとは「すれ違い」機能もあります。「スタンド使いはすれ違う」という……。

鹿島氏 本当はもともとこのアプリ用の企画ではなく、この端末を持っている人同士がすれ違ったら、リアクションが欲しいよね、というアイデアからスタートしました。

―― なかなか出会わなそうですけどね(笑)。

津田氏 レース途上ですれ違ってデッドヒートするところをイメージしました。まあ、限定台数の端末なので、日常的にしょっちゅう会うことはないでしょう。

―― しかも同じアプリを使わないといけないという……。

津田氏 われわれもプライベートでこの端末を使っていますが、例えば電車で前の席に座っている人が同じ端末を使っていると……。

―― あー、あります! L-06D JOJOの時もありました!

鹿島氏 あのときに、話し掛けたくなる感じがあるじゃないですか。

―― すれ違うと通知が出るんですか?

津田氏 カットインが入って通知が出ます。

鹿島氏 先ほど話した「ジョジョニケーション」という言葉が、このすれ違いアプリ(SBRトラッカーのアプリ)の名称で考えていたんですよ。

津田氏 ぜひ、このアプリを通じてコミュニケーションを楽しんでいただきたいですね。今日はやたらマウンテン・ティム(※第7部のキャラクター。伝説のカウボーイ)に会うなぁとか(笑)。

→T0 BE CONTINUED...

(次回は、背面のイラストや、オリジナル壁紙の秘密に迫ります)

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