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» 2018年09月27日 14時20分 公開

5分で知るモバイルデータ通信活用術:「WiMAX 2+」から「ウルトラシェアパック」へ――大手キャリアの大容量プランに乗り換えてからの1カ月を振り返る (1/3)

 契約更新を迎えた「WiMAX 2+」を解約。代わりにNTTドコモの「ウルトラシェアパック」を使い始めました。それから1カ月経過したので、ちょっと振り返ってみます。

[島田純,ITmedia]

 筆者の「WiMAX 2+」ルーターの定期契約が更新月を迎えました。今回、思い切ってこれを解約し、代わりにNTTドコモの「ウルトラパック50」を契約して使ってみることにしました。

 今回はウルトラパックに乗り換えた理由を実際に使ってみた感想を織り交ぜつつ書いてみようと思います。

(記事中の価格は特記のない限り税別)

ウルトラパックを契約

理由その1:ウルトラパックが意外と安かった

 乗り換えた最大の理由は、WiMAX 2+サービスと比べたときにウルトラパックの月額料金が想像していたよりも高くなかったことです。

 WiMAX 2+とは別に、筆者はドコモの「シェアパック10」(月間10GB)を契約していました。カフェやホテルなどでノートPCを開いて作業をする際には容量制限が適用されないWiMAX 2+、待ち合わせしている相手とのメッセージのやりとり、地下鉄を移動しつつ目的地付近の情報を検索する際など、移動中に使う場合は安定して通信できるドコモ回線、というざっくりとした使い分けをしていました。

 WiMAX 2+は月額4380円からであるのに対して、シェアパック10は月額9500円、ウルトラパックの最小容量である「ウルトラシェアパック30」(月間30GB)は月額1万3500円です。

 ドコモでプラン変更すると月額6500円の値上げ……となると、月額料金的な意味でWiMAX 2+からの乗り換えはためらわれるところです。

月額4380円からのWiMAX 2+ 3年(36カ月間)の定期契約を受け入れれば、WiMAX 2+は月額4380円から使える

 しかし、ドコモのシェアパックには条件次第で適用できる割り引きや特典が豊富です。固定回線とのセット割「ドコモ光セット割」の他、dポイントクラブのステージに応じたポイント還元「ずっとドコモ割プラス」(※)や、クレジットカード「dカードGOLD」によるポイント還元も受けられます。

※ずっとドコモ割プラスでは「月額料金割引」も選択できますが、dポイント還元は「料金割引の1.2倍」なので、事情が許す限りdポイント還元を選択した方がおトクです

 これらの各種割り引き・還元とシェアパックの月額料金をまとめるとこんな感じです。

シェアパックの料金と割引・還元内容 シェアパックの料金と割引・還元内容

 上記の割引・還元を全て適用できる場合、シェアパック10は9500円から6300円相当に、シェアパック50は1万6000円から9640円相当になります。あくまでも“全部適用できた場合”ではあるのですが、「シェアパック10+WiMAX 2+」よりも「ウルトラシェアパック30または50」の方が月額料金を実質的に下げられるのです。

 細かい計算をする前は、WiMAX 2+サービスを解約してウルトラシェアパックに変更すると、月々の負担が増える……と思っていました。しかし、しっかり計算してみると、「割り引きや還元が最大限に適用される」という条件はあるものの、ウルトラシェアパックは意外と高くないことが分かりました。むしろ、「シェアパック5」やシェアパック10など、低・中容量のシェアパックは割高ともいえるかもしれません。

 ここでWiMAX 2+の契約を更新した場合、原則として2年または3年間の定期契約を再度結ぶことになりますが、ドコモのパケットパックは容量を変更しても契約解除料(違約金)は発生しません。今後、「やっぱりWiMAX 2+契約するか」と思い立っても、ドコモのシェアパックの容量を減らして月額料金を抑えるといった柔軟な対応もできます。

 2013年10月のサービス開始以来、筆者は長らくWiMAX 2+サービスを使い続けてきましたが、さまざまな検討の結果、ウルトラシェアパックに1本化することにしたのです。

理由その2:エリア

 WiMAX 2+のサービスエリアは徐々に拡大しています。以前は圏外だった地下鉄の駅構内のエリア化も進み(参考リンク)、九州地方では遅れていた通信の高速化も進み始めました。

 都心部の屋外で使う限り、WiMAX 2+が圏外になることはほぼありません。しかし、都心から少し離れた場所、地方の小規模都市、あるいは高速度での移動中(高速バスや特急列車・新幹線など)に利用しようとすると、圏外になったり、圏内でも通信速度が落ち込んだりすることがあります。

 筆者なりの基準ではありますが、WiMAX 2+は「移動中でもストレスのない、高速なデータ通信」を実現できていないのです。

圏外の図 都心でも地下街では圏外となることもあるWiMAX 2+

 補足しておくと、WiMAX 2+でも「ハイスピードプラスエリアモード」にすると、より広く整備されているau(KDDI・沖縄セルラー電話)の4G LTEネットワークも利用できます。

 このモードを利用することで、筆者の理想に近づくことができる……のですが、このモードは利用した月に月額1005円のオプション料金が発生する(3年契約すると無料)上、このモードでの通信量が月間7GBを超過すると月末まで上下最大128kbps(理論値)の速度制限がかかり、元の速度に戻すすべがないという問題があります。

高速移動中の図 ある日、東海道新幹線で移動中に撮影したルーターの電波状況。WiMAX 2+のみ利用する「ハイスピードモード」に設定したルーター(上)はの電波が微弱な状態だが、au 4G LTEも利用する「ハイスピードプラスエリアモードに」設定したルーター(下)は電波が良好だった

 もちろん、UQコミュニケーションズもこの問題は認識しているようで、同モードでの通信量が一定の容量を超えると、通信を自動で一時停止できる機種も用意しています。

 しかし、オプション料金が加算されることは横に置いたとしても、ハイスピードプラスエリアモードで月間容量を超過した際の速度制限はとても厳しいものです。しきい値設定を忘れるなどして、うっかり7GBを超えてしまった場合のリスクを考えると、利用には慎重にならざるを得ません。

一時停止中 最近のWiMAX 2+ルーターでは、ハイスピードプラスエリアモードにおける通信しきい値を設定して、到達するといったん通信を止める機能もある(写真は「WX04」)

 ドコモを含む大手携帯電話キャリアは、圏外となる場所がWiMAX 2+よりも少ない上、地下鉄の駅や地下街、高速移動中でも電波の弱さに起因する通信速度の低下はほぼありません

 現状を踏まえると、WiMAX 2+を使い続けるよりも既にあるドコモ回線をウルトラシェアパック化した方が、筆者が理想とする「移動中でもストレスのない、高速なデータ通信」に近づくことができるのです。

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