NTTドコモが「パケットパック海外オプション」のキャンペーンを7月20日に始めます。国・地域は限定されますが、さらにおトクに海外ローミングを利用できるようになる見通しです。
また、普段使っているSIMカードの上に貼り付けて使う海外渡航者向けプリペイドSIMカードもいよいよ登場します。
さらに、以前に何度か紹介した「クラウドSIM」を内蔵したスマートフォンが、日本でも近々登場しそうです。
今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」では、これら3つの話題を取りあげます。
(この記事に掲載する価格は、特記のない限り非課税)
ドコモは3月15日から、「パケットパック海外オプション」の提供を開始しました。24時間あたり980円(非課税)を支払うことで、国内のパケットパック(データ定額)の通信容量の範囲内で高速通信できるというものです(要・事前申し込み)。
そのパケットパック海外オプションにおいて、7月20日から9月30日まで“国・地域限定”でパックプランが提供されます。
キャンペーンの対象となる国・地域は以下の通りです。
日本人に人気の渡航先をある程度カバーしており、設定期間と合わせて鑑みると、夏休み期間中に海外旅行へ行く日本人をターゲットとしたキャンペーンといえそうです。
パックプランの設定と料金は以下の通りとなっています(料金は全て非課税)。
複数日プランだけではなく、“1時間”という極めて時間の限られたプランもあることが大きな特徴です。
ドコモのWebサイトを見る限り、1時間プランは「道に迷って地図を検索する」あるいは「別行動中に友達に連絡する」といった使い方を想定しているようです。
しかし、少し旅慣れている人なら「渡航先でプリペイドSIMカードを購入するまでの通信手段」「(Wi-Fi完備の)ホテルに到着するまでの通信手段」「空港での乗継ぎ待ちをする際の通信手段」といった使い方もオススメです。
通常のプランでは、24時間980円という料金設定ゆえに「ほんの少しの間だけ海外でローミング通信を使いたい……」という場合に少し割高に感じることもありました。キャンペーンで登場した1時間プランは、物価にもよりますが「コーヒー1杯分ぐらい」の料金で使えるので、使いでによっては非常に便利です。
ただ、筆者の個人的な意見ではありますが、「3時間500円」のパッケージもほしかったです。「空港に到着後、現地のプリペイドSIMを購入してホテルへ移動する」という使い方ができるので……。
その他のプランについても、通常プランを毎日連続して使うよりも割安な価格設定。海外旅行客向けのレンタルルーターサービスと比べると、「引き取りや返却の手間・時間が省ける」「(目的値に到着する前の)移動日の料金を抑えられる」「持ち歩くデバイスを減らせる」といったメリットもあります。
現状ではあくまでも“キャンペーン”ですが、過去を鑑みると好評なら継続する可能性もあります。動向には要注目です。
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