Huaweiもスライドカメラ! 6カメラ搭載の「Magic 2」に触れて感じたこと山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2018年11月18日 06時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 中国メーカーから次々と登場する、インカメラが収納式のスライドスタイルのスマートフォン。OPPO、Vivo、Xiaomiに続き、今度はHuaweiのサブブランド「Honor」から「Magic 2」が出てきました。

Magic 2 北京で開催されたMagic 2の発表会。ロゴが「HONOR」になっている

 Honor Magic2は6.39型(1080×2340ピクセル)ディスプレイを搭載、プロセッサにKirin 980を採用したハイスペックなスマートフォンです。本体はスライド式で、インカメラが背面側のボディーに内蔵されているため普段は見えず、ディスプレイは切り欠きのない「全画面」となっています。

Magic 2 ノッチのないディスプレイを搭載するMagic 2

 指紋認証センサーはディスプレイに内蔵されています。Mate 20シリーズのようにWi-Fiでテレビに接続し、デスクトップ表示が可能な専用UI(ユーザーインタフェース)で操作することも可能です。ちなみに、Magic 2登場に合わせ、Honorのロゴは従来の小文字の「honor」から大文字の「HONOR」へと変更になっています。

Magic 2 スライドさせるとインカメラが現れる

 ぱっと見はXiaomiの「Mi MiX 3」にかなり似ています。本体サイズを比較すると、Magic 2は75.1(幅)×157.3(高さ)×8.3(奥行き)mm、Mi MiX 3は74.7(幅)×157.9(高さ)×8.5(奥行き)mm。ディスプレイサイズはどちらも同じで、同様のスライド機構を採用していることからサイズもほぼ同一。とはいえ、Magic 2の方がやや薄いあたりは開発力の差かもしれません。

Magic 2 スライド式のボディー

 両者の一番の違いはカメラでしょう。Magic 2は背面に3つ、スライドボディーの前面上部に3つの合計6つのカメラを搭載しています。実は6カメラスマートフォンは世界初ですが、発表会では特にその点には触れていませんでした。インカメラのうち2つは深度測定などに使われため、あくまでも補助カメラ。またMate 20シリーズが3カメラで超広角をウリにしているため、Magic 2はカメラよりスライド機構をアピールしているのでしょう。

Magic 2 背面は3つのカメラを搭載

 カメラの画素数は、背面が1600万画素(超広角)+1600万画素(望遠)+2400万画素(モノクロ)、前面が1600万画素+200万画素+200万画素という構成。

Magic 2 前面にも3つのカメラが見える

 本体をスライドさせると、Mi MiX 3はカメラが起動してインカメラの撮影モードとなるのに対し、Magic 2は初期状態ではAIアシスタント「YOYO」が立ち上がります。Magic 2は実はこのYOYOを最初に搭載するスマートフォンで、AIスピーカーのように使うことができることをウリにしています。スライド機構はインカメラを隠すためだけではないのです。

Magic 2 スライドで起動するのはAI機能

 スライドを触り比べたところ、Mi MiX 3よりMagic 2の方が動きがスムーズで軽いと感じられました。何度も使うスライド操作だけに、このあたりは実機に触れて確かめてみたいものです。Magic 2の価格は3799元(約6万2000円)で中国で販売中です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  4. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  5. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  6. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  7. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年