中国メーカーから次々と登場する、インカメラが収納式のスライドスタイルのスマートフォン。OPPO、Vivo、Xiaomiに続き、今度はHuaweiのサブブランド「Honor」から「Magic 2」が出てきました。
Honor Magic2は6.39型(1080×2340ピクセル)ディスプレイを搭載、プロセッサにKirin 980を採用したハイスペックなスマートフォンです。本体はスライド式で、インカメラが背面側のボディーに内蔵されているため普段は見えず、ディスプレイは切り欠きのない「全画面」となっています。
指紋認証センサーはディスプレイに内蔵されています。Mate 20シリーズのようにWi-Fiでテレビに接続し、デスクトップ表示が可能な専用UI(ユーザーインタフェース)で操作することも可能です。ちなみに、Magic 2登場に合わせ、Honorのロゴは従来の小文字の「honor」から大文字の「HONOR」へと変更になっています。
ぱっと見はXiaomiの「Mi MiX 3」にかなり似ています。本体サイズを比較すると、Magic 2は75.1(幅)×157.3(高さ)×8.3(奥行き)mm、Mi MiX 3は74.7(幅)×157.9(高さ)×8.5(奥行き)mm。ディスプレイサイズはどちらも同じで、同様のスライド機構を採用していることからサイズもほぼ同一。とはいえ、Magic 2の方がやや薄いあたりは開発力の差かもしれません。
両者の一番の違いはカメラでしょう。Magic 2は背面に3つ、スライドボディーの前面上部に3つの合計6つのカメラを搭載しています。実は6カメラスマートフォンは世界初ですが、発表会では特にその点には触れていませんでした。インカメラのうち2つは深度測定などに使われため、あくまでも補助カメラ。またMate 20シリーズが3カメラで超広角をウリにしているため、Magic 2はカメラよりスライド機構をアピールしているのでしょう。
カメラの画素数は、背面が1600万画素(超広角)+1600万画素(望遠)+2400万画素(モノクロ)、前面が1600万画素+200万画素+200万画素という構成。
本体をスライドさせると、Mi MiX 3はカメラが起動してインカメラの撮影モードとなるのに対し、Magic 2は初期状態ではAIアシスタント「YOYO」が立ち上がります。Magic 2は実はこのYOYOを最初に搭載するスマートフォンで、AIスピーカーのように使うことができることをウリにしています。スライド機構はインカメラを隠すためだけではないのです。
スライドを触り比べたところ、Mi MiX 3よりMagic 2の方が動きがスムーズで軽いと感じられました。何度も使うスライド操作だけに、このあたりは実機に触れて確かめてみたいものです。Magic 2の価格は3799元(約6万2000円)で中国で販売中です。
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