楽天は3月18日、「楽天ペイ(アプリ決済)」アプリをアップデートした。同社のオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」の個人間送金機能を実装した他、Android版ではFeliCaを利用した電子マネー「楽天Edy」へのショートカットも用意。「楽天ポイントカード」をアプリ内で表示できるようにする改善も行った。
バージョンアップしたアプリでは、楽天キャッシュを利用した個人間送金が利用できる。
送金側は、楽天キャッシュの残高の範囲内で送金金額を設定できる。手数料は無料で、1回あたり10万円まで、1カ月あたり100万円まで1円以上1円単位で送金可能だ。初回利用時は、利用前にSMS(ショートメッセージ)を使った電話番号認証が必要となる。
実際の送金は、送金先に「受け取りリンク(URL)」を送付して行う。電話帳(連絡先)に登録されている相手なら、電話帳のデータを読み込むことで簡単に送金できる。未登録の相手でも、リンクを共有することで送金可能だ。送付先を間違えた場合は、自分で受け取りリンクをタップ(クリック)して受け取り操作をすると「キャンセル」できる。
受け取り側は、楽天ペイアプリまたはWebブラウザを使って楽天キャッシュを受け取る。受け取りには楽天会員への登録が必要で、リンクを受信してから3日以内に受け取り操作をする必要がある。3日以内に受け取れなかった場合は、送金元に残高が戻る。
受け取った楽天キャッシュは、楽天ペイを含む楽天が運営する一部サービスで利用できる。
「楽天スーパーポイント」の残高もある場合、支払いへの優先充当を切り替えることもできる。ポイントを優先すると「期間限定ポイント→通常ポイント→楽天キャッシュ」の順に充当され、楽天キャッシュを優先すると「楽天キャッシュ→期間限定ポイント→通常ポイント」の順に充当される。
楽天会員IDとひも付いた楽天銀行の口座を持っている場合は、「プレミアム型」サービスに移行すると現金として出金することもできる。出金は1回あたり10万円まで、1カ月当たり100万円までで、1000円以上1000円単位で可能。出金時には、出金金額の10%(+税)が「手数料」として必要となる(例:1万円出金する場合は、手数料が税込1080円掛かるので、実際の入金額は8920円)。
ただし、3月18日現在、プレミアム型サービスへの移行は一時停止中となっている(参考リンク)。
楽天キャッシュへのチャージは、同社のフリマアプリ「ラクマ」からの売上金以外では、楽天カード(楽天の子会社)が発行したクレジットカードのみ対応している。チャージは1回あたり、1カ月あたり共に10万円までで、1000円以上1円単位で行える。
Android版アプリでは、楽天Edyアプリへのショートカットが用意された。
利用するには、別途楽天Edyアプリのインストールが必要で、インストールされていない状態でショートカットをタップすると、Google Playの画面に遷移するようになっている。
新バージョンのアプリでは、従来は右上にアイコン表示されていた楽天ポイントカードのアイコンをメインメニューに移動。コード決済用のバーコード・QRコードとポイントカード用のバーコードをサッと切り替えやすくなった。
アプリのバージョンアップに伴い、楽天では「楽天カードを設定したお支払いでポイント倍々!ポイント最大40倍還元キャンペーン」を4月8日9時59分まで開催する。
キャンペーンにエントリーした上で、楽天ペイ(アプリ決済)の支払い方法に楽天カードを指定すると、楽天スーパーポイントが以下の通り通常より多く付与される。
期間中に楽天ペイ(アプリ決済)を始めて利用した場合は、これらの倍率がプラス10倍となり、最大で40倍(20%)還元となる。ただし、期間中の付与上限は3000ポイントとなる。
また、同社は「楽天キャッシュにチャージで毎日抽選で100名様に1,000ポイント当たるキャンペーン」も同じ期間で実施。楽天キャッシュに楽天カードで1000円以上チャージすると、毎日100人に楽天スーパーポイントが1000ポイントプレゼントされる。
なお、これらのキャンペーンで付与されるポイントはいずれも6月30日までが有効期限となる「期間限定ポイント」となる(通常付与分を除く)。
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