今日から始めるモバイル決済

「ゆうちょPay」を使ってみた どんなメリットがある? 不満点は?(2/3 ページ)

» 2019年05月26日 06時00分 公開
[井上晃ITmedia]

ゆうちょPayで支払う

 ゆうちょPayが使用できるのは、現時点で一部の量販店やドラッグストアなどに限られる。既報の通り、飲食店やコンビニは6月中旬以降、順次対応する予定だ。今回は既に対応しているドラッグストア「ウエルシア」の店頭支払いでゆうちょPayを使用してみた。

 手順はシンプルで、ゆうちょPayアプリの画面をタップし、表示されたコードをレジに見せるだけ。コード読み取り画面も選べるので、店舗によってはこちらを使用する機会もあるだろう。

ゆうちょPayゆうちょPay アプリ画面をタップ(写真=左)。6桁の暗証番号を入力する。生体認証も「設定」→「Face IDの設定」から許可しておけば使用可能だ。ここではiPhone XSのFace IDで認証した(写真=右)
ゆうちょPay 支払いに使用するコードが表示された
ゆうちょPay 支払い店舗のレジにゆうちょPay対応のマークがあるか確認
ゆうちょPay 店頭でバーコードを提示して読み取ってもらう

 今回はPOSレジに接続したリーダーでバーコードを読み取ってもらい決済完了。PayPayやLINE Payアプリのように決済時に音は鳴らず、画面表示が更新されるだけ。なお、レシートには「銀行Pay」と記載があった。

ゆうちょPayゆうちょPay 支払い完了の画面(写真=左)。「ご利用履歴」からは店舗名も確認できる
ゆうちょPay 今回はレシートに「銀行Pay」と記載された。ちなみに通帳には「RT(ユウチョペイ)」と記載される

 ゆうちょPayには、今のところ大規模な還元特典があるわけではない。そのため、「口座即引き落としで支払いができる」以上のメリットはない。また、現状ではペイメントで使用できる店舗も限られている。便利な決済手段になるかどうかは今後の普及度合いにかかっているだろう。

 ちなみに、支払い上限金額は、初期設定値で1日あたり10万円、1カ月あたり50万円となっていたが、5月15日22時以降に口座を登録した場合には、1日あたり3万円、1カ月あたり3万円に改められている。アプリ内では3万円を超える上限金額の変更はできない。

 上限金額を変更するには、アプリ内の「ヘルプ・規約」→「お問い合わせ」を選択し、問い合わせフォームから「利用上限金額の引き上げを希望する」を送信しなければならない。その後、パスワードが簡易書簡で口座の住所あてに送られてくるので、再度お問い合わせフォームで上限金額の希望額とパスワードを入力し、送信すればよい。2〜3営業日で変更の通知がメールで送られてくるらしい。

 一連の手順に郵送が含まれるため、上限金額の変更を望む場合には、前もって準備しておく必要があると頭に入れておこう。なお、3万円未満の上限金額はアプリ内から変更できる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月07日 更新
  1. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【5月4日最新版】 1万ポイント還元や最大20%還元などの施策が充実 (2024年05月04日)
  2. 改札で困らないように モバイルSuicaで「オートチャージ」を設定する方法 (2024年05月06日)
  3. 4万円台からの「Nothing Phone (2a)」は誰向けか Phone (2)との比較で分かったこと (2024年05月05日)
  4. ガストやバーミヤンの「テーブル決済サービス」、楽天ペイも利用可能に レジへ行かずに卓上会計 (2024年05月05日)
  5. 皆さんは「スマホにガラスコーティング」してますか? 私はしていません (2024年05月04日)
  6. 楽天モバイルがeSIMの不正乗っ取りについて注意喚起――安心安全に使えるeSIM環境を業界を挙げて取り組むべき (2024年05月05日)
  7. ダイソーで110円の「ガラスコーティング液」は本当に使える? 試してみた結果 (2024年04月29日)
  8. Evernoteからの乗り換えでオススメのメモアプリ5選 無料で使うならどれがいい? (2024年02月13日)
  9. GWのUターンラッシュでスマホを活用する技 道路の渋滞情報と、電車の混雑状況を確認しやすいアプリはどれ? (2024年05月05日)
  10. 最新デジアナ文具でスケジュールも手書きしてアップ!? サラサラ書き心地の良いゲルインキタイプも登場──NeoLAB「Neo smartpen A1」 (2024年05月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年