「Xperia 1」は、この夏発売されたソニーモバイルコミュニケーションズ製Android スマートフォンのフラグシップモデルだ。今回はシリーズの型番を一新し、縦長21:9の6.5型有機ELディスプレイや、1220万画素トリプルレンズカメラを搭載。これまでのモデルからデザインや仕様を刷新させた、プレミアム感の強いモデルとなっている。
今回は製品名を一新したこともあり、新しい機能や要素が多い。前半ではXperia 1の特徴をおさらいしつつ、後半ではXperia 1の新しい要素や機能について、より深くレビューする。
6.5型の有機ELディスプレイは、比率が縦長21:9で解像度が1644×3840ピクセルと、他社の最新スマホと比べてもより縦方向により長い。縦長になった分、ブラウザやSNSなどで多くの情報が見やすい。
さらに、横長のシネマスコープかつ4K HDRで収録された映画を、迫力の全画面と高画質で楽しめる。Dolby Atmos対応の音響やステレオスピーカー、本体が振動するダイナミックバイブレーションシステムの振動により、スマホのサイズでハイレベルな再生環境を実現している。
マルチウィンドウ対応のアプリを2つ同時に表示して操作しやすい点も見逃せない。これについては後ほど詳しく紹介する。
初搭載のトリプルレンズカメラは、標準26mm(F1.6)に加えて、望遠52mm(F2.4)、超広角16mm(F2.4)という、他社スマホでも見られる仕様になっている。画素数は全て1220万だ。画質は良好で夜景にも強い。ポートレート撮影向けに、同社の一眼レフ譲りの瞳AFや、背景ぼかしの撮影にも対応した。
デザイン面では、Xperia XZ2やXZ3の丸みを帯びたデザインから、Xperia XZ1より前のモデルを思わせる板状のデザインへと回帰している。指紋認証センサーも右側面の電源キーの隣に配置され、従来モデルに近い使い勝手となっている。
何よりうれしいのは、薄型軽量のボディーが戻ってきた点だ。6.5型の大画面にもかかわらず、178gの軽さと8.2mmの薄さを実現。従来モデルと比べて大画面ながらも軽量化された。横幅も72mmと、片手親指で文字入力できるサイズに収まっている。
ここまでが、従来のXperia 比較したXperia 1の大まかな概要だ。今回のXperia 1は縦長ディスプレイやトリプルレンズカメラ搭載と、他社モデルと比較しても遜色ない個性を打ち出したモデルに仕上がっている。
ここ2年でプロセッサやストレージ速度が大幅に向上し、カメラも高画質かつ多機能になった。2016年発売の「Xperia XZ」や2017年発売の「Xperia XZ1」のユーザーが買い替えると、性能の進化に驚くだろう。Xperiaを2年以上使い続けている人にとっては、買い替え先としてベストなモデルだ。
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