お次の被写体は人物。
iPhone 11 Proが今までと違うのは、トリプルカメラのおかげで、広角カメラでのポートレートモードが使えるようになったこと。
2つのカメラの映像を比較して遠近を割り出す仕組み上、今までは望遠カメラでしか撮れなかった(広角カメラは距離を測るために使われた)のだが、11 Proは超広角カメラと広角カメラの組み合わせで、広角カメラでもポートレート撮影が可能になったのだ。
さらに、カメラアプリの機能強化で「ライティングの強さ」も指定できるようになった。
スタジオ照明にしてライティングを最強にすると、顔が明るくきれいに撮れる。このセッティングはぜひ覚えておきたい。美肌機能がなくても十分ライティングでいけます。そのくらい重要。
もちろん、望遠カメラでのポートレートもOK。
では、iPhone XSのポートレートモードと比べて見よう。
ライティングはどちらもベーシックな「自然光」。11 Proの方が肌色がきれいに明るく出ているのが分かるかと思う。
髪の毛と背景のエッジの処理も(背景がごちゃっとしたカメラ泣かせのシチュエーションであるが)、完璧とはいえないまでも、11 Proの方が自然だ。人を撮るなら11 Proである。
さらにインカメラだ。
インカメラが広角になった。23mm相当のかなりの広角である。しかも1200万画素だ。広角なので、無理をしなくても3人くらい一緒に撮れるし、1人なら背景も一緒に写し込めるなどバリエーションが広がった。
面白いのは、縦位置にすると自動的にクロップされた30mm相当(その分画素数も減って700万画素相当)に切り替わること。
縦位置のときは自分をメインに撮るケースが多いので、ということらしい。自動切り替えだが、手動でも切り替えられるのでご安心を。クロップした状態が、iPhone XSのインカメラとほぼ同じ、というのがミソかも。
インカメラでのポートレートモード時は自動的に700万画素相当になる。ではこれでiPhone XSと撮り比べてみよう。
アジア系Android機が力を入れている美肌やビューティー機能はないけれども、iPhone XSより顔が明るく滑らかに撮れるようになったのが分かるかと思う。
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