iPhone 12シリーズの中でも最上位モデルに位置付けられる「iPhone 12 Pro Max」は、6.7型の大画面と「iPhone 12 Pro」からさらに強化されたアウトカメラが特徴だ。大画面でアウトカメラが特徴的なハイエンド5Gスマートフォンといえば、サムスン電子の「Galaxy Note20 Ultra 5G」や、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia 1 II」も挙げられます。
これら3つのスマートフォンは何が違うのか、違いをまとめます。
特に動画や電子書籍を楽しむ場合、ディスプレイの大きさは重要です。また、よりきめ細かい映像を追い求めるなら、ディスプレイの解像度も重要です。
今回比べる3機種のディスプレイは、いずれも有機ELで、HDR(ハイダイナミックレンジ)コンテンツの再生にも対応します。サイズと解像度は以下の通りです。
いずれの機種も、WQHD(2560×1440ピクセル)を超える解像度に対応しています。1インチ当たりの画素密度を表す「ppi」はXperia 1 IIが一番高く、iPhone 12 Pro MaxとGalaxy Note20 Ultra 5Gはおおむね同等です。
ディスプレイの“形状”ですが、iPhone 12 Pro Maxは「TrueDepthカメラ(インカメラ+赤外線カメラ+赤外線照射ユニット)」、受話スピーカーや近接センターの収納部が大きく切り欠かれています。動画の再生時などは画面上端部を黒色(非表示)となるので目立ちませんが、気になる人は気になるかもしれません。
Galaxy Note20 Ultra 5Gはインカメラ周辺に小さなパンチホール(穴)が開いています。これも動画再生時などは黒色(非表示)となりますが、目に入らないかといえばそんなことはありません。また、ディスプレイの左右端部が湾曲しています。「湾曲部分の映像はゆがむのではないか?」と思う人もいるかもしれませんが、実際に手にすると意外と気になりません。
Xperia 1 IIは、ノッチ(切り欠き)やパンチホール(穴)が一切ありません。ただし、画面の四隅がカーブしています。
ただ、画面が大きいとなると、ボディーも大きくなります。たくさんのデバイスを搭載することから、重量も増えがちです。ボディーサイズ(幅×高さ×厚さ)と重量はどうなっているのでしょうか。
片手で持つ場合、横幅は狭く重量は軽い方が有利とされています。その観点では、3機種の中でXperia 1 IIは一番有利です。ただし、高さ(縦方向の長さ)がやや大きいため、片手では画面上端まで指を届かせることは厳しいです。
同時に開けるアプリやデータの数はメインメモリの容量に、保存できるアプリやデータの量は内蔵ストレージの容量に左右されます。3機種のメインメモリと内蔵ストレージの容量はどのくらいなのでしょうか。
まず、メインメモリの容量を比べてみましょう。
iPhone 12 Pro Maxのメインメモリ容量は公式には“非公開”ですが、アプリ開発ツールを参照すると6GBだそうです。ハイエンドAndroidスマホと比べると容量は少なめですが、OSの設計の違いもあるため他の2機種とは単純比較は難しいです。ただし、Android向けアプリと比べると、iOS向けアプリはメモリ消費が少ない傾向にあります。
Galaxy Note20 Ultra 5Gのメインメモリ容量は12GB、Xperia 1 IIのメインメモリ容量は販路によって8GBまたは12GBとなっています。12GBメモリは、Androidスマホとしては比較的大きな容量です。いずれにしても、普通にアプリを使う上では十分といえます。
次に、内蔵ストレージの容量を比べてみます。
iPhone 12 Pro Maxは、ニーズに合わせて3つの容量から選べます。一度買ってしまったら増設もできないことは注意しましょう。既存のiPhoneからの機種変更(買い換え)であれば、元の容量と同じかより大きな容量のものを選びましょう。
Galaxy Note20 Ultra 5Gの内蔵ストレージは256GB、Xperia 1 IIの内蔵ストレージはは販路によって128GBまたは256GBとなります。加えて、両機種共に最大1TBのmicroSDXCを搭載できます。音楽や動画のデータをmicroSDに置いておけば、内蔵ストレージの容量を節約可能です。
ただし、Xperia 1 IIのSIMロックフリーモデル(デュアルSIM仕様)は2枚目のSIMカードとmicroSDが排他搭載となります。
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