iPhone 12シリーズの購入を見送った理由 「日常生活を変える」には至らず?(1/2 ページ)

» 2020年11月05日 06時00分 公開
[田中聡ITmedia]

 「iPhone 12」「iPhone 12 Pro」が発売され、「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro Max」も11月13日に発売される。筆者は毎年のようにiPhoneの新モデルを購入してきたが、今回は熟慮した結果、購入を見送ろうと考えている。その理由をまとめたい。

 ちなみに筆者は「iPhone 3GS」でiPhoneデビューしてから、iPhoneで購入しなかったシリーズは「iPhone 4」と「iPhone XS/XR」のみ(2017年は「iPhone 8」ではなく「iPhone X」を購入)。現在は「iPhone 11 Pro Max」を使用している。

iPhone 12 iPhone 12シリーズの購入は見送ることに

小さい画面には戻れない

 iPhone 11 Pro Maxユーザーなので、乗り換え候補としては「iPhone 12 Pro Max」が挙がる。しかしiPhone 12 Pro MaxはiPhone 12シリーズの中で最もハイスペックで価格も高い。現在使用しているのが256GBなので、同じ256GBを選びたいが、iPhone 12 Pro Max 256GBの価格はApple直販で12万8800円(税別)。手軽に買える金額ではない。

 iPhone 11 Pro Maxを買い取ってもらい、12 Pro Maxを買う方法もあるのだが、機種変更で使い終わったiPhoneは妻に譲るのが習わし(?)になっているので、簡単に下取りにも出せないという事情もある。

 じゃあ、もう少し安いiPhone 12や12 Proにするかというと、画面サイズがネックになる。iPhone 11 Pro Maxの6.5型ディスプレイに慣れてしまうと、iPhone 12や12 Proの6.1型でさえ小さく感じてしまう。iPhone 12 Proも試用してみたが、やはり「画面が小さいな〜」というのが率直な感想だ。

iPhone 12 左がiPhone 11 Pro、右がiPhone 11 Pro Max。やはり11 Pro Maxの大画面に慣れると、それ未満のディスプレイには戻れなくなる

 筆者もテレワークが当たり前になり、出社をする機会が極端に減ったので、外出先でスマートフォンを使うことも減った。iPhone 11 Pro MaxやiPhone 12 Pro Maxのような大画面モデルは片手での操作は厳しいことが多いので電車の中では使いにくいこともあるが、両手の自由が効く自宅ならほぼ問題ない。

丸みを帯びたボディーの方が好み

 これは完全に個人の感想だが、スマートフォンは側面や角が丸みを帯びている方が好ましい。iPhone 12シリーズはiPhone 4や5シリーズをほうふつとさせるスクエアなデザインに戻った。スクエアな方が確かにカッコイイとは思うが、iPhone 6以降のラウンドフォルムの方が、握ったときに違和感がなく、手のひらにしっかりとフィットする。対して、iPhone 12シリーズを握ると、手のひらに“引っ掛かる”感触がして、快適とは言いがたい。これはiPhone 5や5sを使ったときにも感じていたことだ。

iPhone 12 iPhone 11シリーズ以前のラウンドフォルムが好きだった
iPhone 12 iPhone 12シリーズのフォルムは確かにカッコイイが、握り心地はあまりよくない(個人の感想です)

 ケースを着ければ関係ない話ではあるが、気分転換でケースを外して使うこともごくたまにあり、スクエアなボディーは少なくともプラスの要素にはならないので、理由の1つに加えた。

5Gが日常生活でまだ利用できない

 iPhone 12シリーズ最大のトピックはモバイル通信が「5G」に対応したことだ。モバイル分野を取材する身としては、なおさらiPhone 12シリーズは選ぶべきではないかと思うが、筆者は既にAndroidの5Gスマートフォン「AQUOS R5G」を所有しており、5G通信自体は体験している。しかしAQUOS R5Gを購入してから半年たったが、5Gを体験したのは2〜3回しかない。

 ご存じの通り、国内で5Gを利用できるエリアはまだ限られ、多くがスポット的な対応にとどまっている。自宅や会社、通勤経路など、日常の行動範囲で5Gを利用できる場所はほとんどなく、自分から5Gスポットを探しにいかなければならないほどだ。近所ではドコモショップが5Gに対応しているが、5Gを体験するために来店するというのも何だか気が引ける(せっかく多くの人が訪れるショップが対応しているのだから、5G対応をもう少しアピールして、体験ゾーンのようなものを作ってくれてもいいと思う)。

iPhone 12 画像はソフトバンクのエリアマップ。5Gは都心部で広がりつつあるが、一部の地域に限られる

 高速・大容量の通信が可能な5Gによってモバイルライフが変わることは重々承知しているが、日常的に使えなければ意味がない。例えばKDDIでは、2022年3月に5Gの人口カバー率90%を予定しているが、これはあと1年以上も先の話。それなら、次期iPhone(iPhone 13?)から5G iPhoneデビューするのも遅くはないだろう。

 ……と、ここまで述べておいて、筆者が利用しているソフトバンクの5Gは、2020年内に自宅近辺が5Gに対応することがエリアマップから分かった。自宅では固定回線があるので仮に5Gをカバーしてもどれだけ恩恵を感じられるかは未知数だが、常時1Gbps前後の速度が出るようであれば、考え直すかもしれない。

カメラの性能は11 Pro Maxと大差ない

 スマートフォンのカメラはどんどん進化している。iPhoneも12シリーズでより明るいレンズを搭載し、ポートレートモードでナイトモードも使える、Dolby Vision動画を撮影できるようになるなど、トピックは多い。しかし荻窪圭氏のレビューにもある通り、11と12で基本的な画質は大差ない。iPhone 11 Pro Maxでも普段使いでカメラに不満を覚えることはほとんどないし、ナイトモードのおかげで夜間の撮影もキレイだ。

 筆者が主に撮影する被写体は子供だが、夜間に屋外で撮影することは少ない。Dolby Visionの動画も試してみたいが、ファイル容量が大きく、日常的に使うかどうかは迷うところだ。普段使いをすれば印象が変わるかもしれないが、カメラのアップデートは大きな動機付けには(今のところ)なっていない。

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