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» 2012年03月22日 22時00分 UPDATE

あの!NVIDIAが!省電力最優先!:大解説! Ultrabookで使えるKeplerはここが偉い! (1/2)

“Kepler”はノートPC向けGPUでも登場。そこで訴求するのは性能だけでない。ちょっとややこしいラインアップの紹介とともに、“もう1つ”のKeplerを解説する。

[本間文,ITmedia]

KeplerとFermiが混在する28ナノメートルプロセスルールGPU

 NVIDIAはKeplerアーキテクチャを採用した「GeForce GTX 680」の発表にあわせ、ノートPC向けGPU「GeForce 600Mシリーズ」のフルラインアップも発表した。

 このシリーズでは、Keplerアーキテクチャを採用する「GeForce GTX 660M」や「GeForce GTX 650M」、「GeForce GT 640M」が登場するが、同時に最上位GPUとしてGeForce 500Mシリーズと同じFermi世代のアーキテクチャを採用する「GeForce GTX 675M」といった、世代の異なるアーキテクチャが混在する。

 なお、このほかにKeplerアーキテクチャとFermiアーキテクチャが混在する「GeForce GT 640M LE」も用意されるが、仕様が明確でないため、この記事では表から省いている。

kn_gf600m_01.jpgkn_gf600m_16.jpgkn_gf600m_17.jpg GeForce GT 640Mを搭載したAcerのTimeline Ultra M3を披露するNVIDIAのルネ・ハース氏(写真=左)。3月にあったCeBIT 2012のAcer説明会で、すでにGeForce GT 640Mを搭載するノートPCとしてAspire M3 Timeline Uを公開していた(写真=中央、右)

GPU名 GeForce GTX 675M GeForce GTX 670M GeForce GTX 660M
アーキテクチャ Fermi Fermi Kepler
プロセスルール TSMC 28ナノメートル TSMC 40ナノメートル TSMC 28ナノメートル
CUDAコア(最大) 364 336 384
プロセッサクロック(最大) 620MHz 596MHz 836MHz
グラフィックスメモリタイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリインタフェース 256ビット 192ビット 128ビット
メモリ帯域(最大) 96GB/s 72GB/s 64GB/s

GPU名 GeForce GT 650M GeForce GT 640M GeForce GT 635M GeForce GT 630M GeForce GT 620M
アーキテクチャ Kepler Kepler Fermi Fermi Fermi
プロセスルール TSMC 28ナノメートル TSMC 28ナノメートル TSMC 40ナノメートル TSMC 28/40ナノメートル TSMC 28ナノメートル
CUDAコア(最大) 384 384 144 96 96
プロセッサクロック(最大) 850MHz 625MHz 675MHz 800MHz 625MHz
グラフィックスメモリタイプ GDDR5/GDDR3 GDDR5/GDDR3 GDDR5 GDDR3 GDDR3
メモリインタフェース 128ビット 128ビット 192ビット 128ビット 128ビット
メモリ帯域(最大) 64GB/s 64GB/s 43.2GB/s 32GB/s 28.8GB/s

Ultrabook時代のGPUだから省電力を極める

 GeForce 600Mシリーズは、インテルが提唱してノートPCベンダーが2011年から取り組んでいる薄型ノートPC(おっと、インテルはノートPCといわせたくないのであった)、いや、Ultrabookへの搭載を実現すべく、パフォーマンスの向上以上に省電力性能を重視している。

 NVIDIAでノートPC向けGPUビジネスを統括するルネ・ハース氏は、「Ultrabookの登場は、ノートPCのデザインと設計を大きく変えた。より省電力なデバイスが求められるようになり、GPUもパフォーマンスの向上はもとより、さらにすぐれたエネルギー効率が求められる」とUltrabookによって発生した新しいGPUの要求傾向を分析する。その一方で「いまのUltrabookは、グラフィックス性能やゲームに関する性能において、“Ultra”たる部分がない」として、現行のUltrabookでは最新のゲームタイトルを楽しむことはできないと指摘する。

kn_gf600m_02.jpgkn_gf600m_03.jpg ユーザーがUltrabookに薄さやバッテリーで長時間使えるだけでなく、優れたパフォーマンスも求めるはずだとNVIDIAは主張する(写真=左)。現行のUltrabookは、描画品質を低くしても最新のゲームタイトルを楽しめないなど、パフォーマンス面で“Ultra”たる部分がない(写真=右)

kn_gf600m_04.jpgkn_gf600m_05.jpg しかし、Keplerアーキテクチャを採用したGeForce 640Mを搭載すれば、高画質設定でも30fps以上で最新のゲームタイトルが実用的な速度で動作するようになると訴求する(写真=左)。現在のノートPC市場で求められるGPUは、パフォーマンスを向上させながらも、消費電力を最小限に抑えられるバランスの高い製品だとNVIDIAは考えている(写真=右)

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