テスト環境 | |
---|---|
CPU | Core i7-2600K |
マザーボード | ASUSTeK P8Z68V-PRO(Intel Z68 Express) |
ビデオカード | 玄人志向 GF-GTX460-E1GHD(GeForce GTX460/1GB) |
メモリ | UMAX Cetus DCDDR3-8GB-1600OC(PC3-12800 DIMM×2枚※PC3-10600で利用) |
システムストレージ | Crucial RealSSD C300 256GB(CTFDDAC256MAG-1G1) |
OS | Windows 7 Ultimate x64(SP1) |
それではベンチマークテストの結果を見ていこう。テスト環境は別掲のとおりで、Z68チップセット標準のSerial ATA 6GbpsポートにシステムSSDとテストSSDを接続して計測している。なお、一部のテストでは、同環境で測定したIntel 520(SSDSC2CW240A3)、Samsung 830(MZ-7PC256B)のスコアも掲載した。ドライバはWindows 7標準AHCIドライバ、Intel 520のみIntel製ドライバ(10.6.2.1001)を使用している。
まずは定番ベンチマークテストのCrystalDiskMark 3.0.1cの結果だ。テストファイルのサイズは4000Mバイトと1000Mバイト、それぞれテストデータはデフォルトのランダムと0Fill(読み書きデータに0のみを利用する)で計測した。
0fillのスコアは、リード、ライトともに500Mバイト/秒オーバーと良好なスコア。512Kリード/ライト、4Kリード/ライトも非常に高速で、SandForceコントローラ搭載製品らしいランダムアクセス性能の良さがうかがえる。どのスコアをとってもIntel 520の上を行った。
もっとも、0fillでのテストは、SandForceコントローラの特徴である圧縮が最大限に効きやすい状態でのテストである。通常利用時にこのような処理を行うことはないのであくまで参考データとして気にとめておきたい。
一方、圧縮が有効にならないランダムデータでのテストだが、テスト中の段階であまりにも大きくライト性能が変化したため、結果を2種類(使用直後、速度低下後)掲載した。この速度低下は、CrystalDiskMark(1000MB)を数回計測した後、次のHD Tune PRO 5.00を計測し、CrystalDiskMark(4000MB)を数回計測している最中に生じたもので、ランダムデータのみで確認できた。一度性能が低下した状態になってからは、ボリュームの削除やフォーマットをしたり、アイドル状態で数十分放置するなどを試みたが、使用開始直後のような数値に戻ることはなかった。
さすがにSecure Erase(ATAコマンドによるデータの完全消去作業)をすれば元には戻るのだが、通常の使い道でSecure Eraseを頻繁に実行するのは現実的ではない。SecureErase後の再現性もあり、これほど早くに速度が低下してしまうのであれば、実質的に速度低下後のスコアが実力だと考えて差し支えないだろう。画面についてはひととおりを掲載しているが、グラフ(表)での比較用には、速度低下後に数回実行し、その平均をとったスコアを利用している。ほかのテストについても、特に言及がない限りは性能低下後の実施データで統一した。
さて、CrystalDiskMarkのランダムデータでは、圧縮機能が有効に作用しないため、SandForceコントローラ搭載製品では0fillに比べてライト性能が大きく下がることがよく知られている。速度低下前の状態では0fillとのライト性能の差が少なく、SandForceコントローラ搭載製品としては最高レベルの優秀なライト性能を出していたが、速度低下後は同じくSandForceコントローラを搭載するIntel 520に近いスコアとなっている。ただ、速度低下後でもシーケンシャルリードや512Kリード、4KリードライトではIntel 520より良いスコアは出ている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.