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» 2013年02月25日 20時27分 UPDATE

演算2倍で描画3倍:インテル、“Clover Trail+”世代Atomを発表

搭載製品が登場し始めた“Clover Trail”の性能強化版となる“Clover Trail+”世代Atomのラインアップと概要が明らかになった。採用モデルは第2四半期に登場する。

[ITmedia]

バッテリー駆動時間はそのままで処理性能は2倍に描画性能は3倍に

kn_clvrtrlpls_01.jpg Clover Trail+世代Atomの最上位モデル「Atom Z2580」

 インテルは、2月25日に開発コード名「Clover Trail+」と呼んできたデュアルコアAtomの新モデルを発表した。32ナノメートルプロセスルールを導入するSoC(System on Chip)に対応して、Clover Trail+世代のAtomもAndroidを導入するタブレットデバイスやスマートフォンへの搭載を想定している。従来のClover Trail世代のAtomと同じバッテリー駆動時間を維持しつつ、CPUの処理性能は2倍に、グラフィックス性能は3倍にそれぞれ向上し、フルHDクラスの動画の再生も可能になるという。

 Clover Trail+世代のAtomとして、インテルは、「Atom Z2580」(2.0GHz)、「Atom Z2560」(1.6GHz)、「Atom Z252」0(1.2GHz)を用意する。いずれもHyper-Threding Technologyに対応し、デュアルコアで4スレッドの同時処理を実行できる。コア当たりのスマートキャッシュメモリ容量は512Kバイトで、統合するメモリコントローラはLPDDR2のデュアルチャネルをサポートし、最大容量は2Gバイト、転送レートはDDRで1066Mbps相当となる。

 統合グラフィックスコア「Intel Graphics Media Accelerator」は、Atom Z2580で533MHz、Atom Z2560で400MHz、Atom Z2520で300MHzのベースクロックで動作する。従来の3倍に向上した性能を生かして、ハードウェアエンジンによる1080pクラスのフルHD動画の30fpsエンコードとデコードを実現する。映像出力インタフェースでは、HDMI(1.3a準拠)とMIPI-DSI(4レーン)をサポートする。

 実装するイメージング機能では、2台のカメラ(メインカメラの有効画素は1600万画素)をサポートして、パノラマ撮影、800万画素の15fps動画撮影、リアルタイムの顔認識処理、そして、除去機能に対応したHDR撮影を可能にした。さらに、最大解像度1900×1200ドットのディスプレイにワイヤレスディスプレイ技術(Intel WiDi)、42MbpsのHSPA+を利用できるIntel XMM 6360もサポートする。

 セキュリティー機能では、Intel Identity Protection Technologyをサポートする。チップセットに用意したワンタイムパスワード発行機能によって、オンラインショッピングやネットワークバンキングの利用などで必要な個人認証で強固なセキュリティ技術を利用できるようになる。

 Clover Trail+世代のAtomを採用する製品について、ASUS、Lenoco、ZTEが投入する予定で、Lenovoでは、スマートフォンのIdeaPhone K900にAtom Z2580を搭載して、2013年の第2四半期に出荷する予定だ。

 なお、インテルはClover Trail+の発表資料の中で、22ナノメートルプロセスルールを導入するAtomについて、2013年後半に移行が始まると記している。

kn_clvrtrlpls_02.jpg Clover Trail+世代Atomの構成

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