Amazonにどっぷり浸れる8.9型タブレット――「Kindle Fire HD 8.9」徹底検証7型やライバル機との比較も(2/6 ページ)

» 2013年03月29日 10時30分 公開
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7型のKindle Fire HDと見比べる

 Kindle Fire HD 8.9とKindle Fire HDの主なスペックは下表にまとめた。画面サイズと解像度、CPUの処理速度で差が付いている。Kindle Fire HD 8.9のほうがハイスペックだが、約1.5ミリも薄く仕上がっている点に注目だ。

Kindle Fire HD 8.9とKindle Fire HDの比較
製品名 Kindle Fire HD 8.9 Kindle Fire HD
メーカー Amazon Amazon
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 240×164×8.8ミリ 193×137×10.3ミリ
重量 約567グラム 約395グラム
OS Android 4.xベース(独自) Android 4.xベース(独自)
液晶ディスプレイ 8.9型IPS(アスペクト比16:10) 7型IPS(アスペクト比16:10)
画面解像度(画素密度) 1920×1200ドット(約254ppi) 1280×800ドット(約216ppi)
CPU(SoC) OMAP4470 (デュアルコア、1.5GHz) OMAP4460 (デュアルコア、1.2GHz)
メモリ 1Gバイト 1Gバイト
ストレージ 16Gバイト、32Gバイト 16Gバイト、32Gバイト
クラウドストレージ Amazonコンテンツは無制限 (パーソナルコンテンツは1カウント5Gバイトまで無料) Amazonコンテンツは無制限 (パーソナルコンテンツは1カウント5Gバイトまで無料)
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n無線LAN (デュアルアンテナ)、Bluetooth(バージョン不明) IEEE802.11a/b/g/n無線LAN (デュアルアンテナ)、Bluetooth(バージョン不明)
搭載センサー 環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ 環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ
カメラ イン(HD) イン(HD)
インタフェース Micro USB、Micro HDMI、ヘッドフォン出力 Micro USB、Micro HDMI、ヘッドフォン出力
スピーカー(高音質化技術) ステレオ(Dolby Digital Plus) ステレオ(Dolby Digital Plus)
バッテリー駆動時間 約10時間 約11時間
バッテリー充電時間 約5時間(Kindle PowerFast利用時)、約14時間(通常のPCのUSBポート) 約4時間(Kindle PowerFast利用時)、約13.5時間(通常のPCのUSBポート)
電子書籍ストア Kindleストア Kindleストア
電子書籍の対応形式 Kindle(AZW3)、KF8、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCDOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMP、HTML5、CSS3、Audible拡張フォーマット(AAX) Kindle(AZW3)、KF8、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCDOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMP、Audible拡張フォーマット(AAX)
価格 16Gバイト:2万4800円、32Gバイト:2万9,800円 16Gバイト:1万5800円、32Gバイト:1万9,800円

左が8.9型(1920×1200ドット)のKindle Fire HD 8.9(幅240×高さ164×厚さ8.8ミリ、約567グラム)、右が7型(1280×800ドット)のKindle Fire HD(幅193×高さ137×厚さ10.3ミリ、約395グラム)。Kindle Fire HD 8.9のほうが画面サイズは大きいが、約1.5ミリ薄い

iPad Retina、Nexus 10と見比べる

 OSや対応するサービスの違いはあるが、参考までにAppleの9.7型タブレット「iPad Retinaディスプレイモデル」、Googleの10型タブレット「Nexus 10」(Samsung製)という2大メーカーの主力9〜10型タブレットとも比べてみた。

 Kindle Fire HD 8.9はディスプレイのサイズと解像度が1番低いが、それでも画素密度は254ppiと高いレベルにあり、十分に精細な表示だ(ディスプレイの評価は後述)。画面サイズが小さいぶん、薄さと軽さではiPad RetinaとNexus 10を上回り、持ち比べると確かに少し軽く感じる。

 最も違うのはハードウェアよりもKindle Fire HD 8.9がAmazonのサービスに特化し、汎用性で制限がある一方、価格が安いことだろう。

Kindle Fire HD 8.9、iPad、Nexus 10の比較
製品名 Kindle Fire HD 8.9 iPad Retinaディスプレイモデル (Wi-Fi) Nexus 10
メーカー Amazon Apple Google (Samsung Electronics製)
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 240×164×8.8ミリ 241.2×185.7×9.4ミリ 263.9×177.6×8.9ミリ
重量 約567グラム 約652グラム 約603グラム
OS Android 4.xベース(独自) iOS 6 Android 4.2
液晶ディスプレイ 8.9型IPS(アスペクト比16:10) 9.7型IPS(アスペクト比4:3) 10.055型IPS ※PLS(アスペクト比16:10)
画面解像度(画素密度) 1920×1200ドット(約254ppi) 2048×1536ドット(約264ppi) 2560×1600ドット(約300ppi)
CPU(SoC) OMAP4470 (デュアルコア、1.5GHz) A6X (デュアルコア、1.4GHz) Exynos 5 (デュアルコア、1.7GHz)
メモリ 1Gバイト 1Gバイト 2Gバイト
ストレージ 16Gバイト、32Gバイト 16Gバイト、32Gバイト、64Gバイト、128Gバイト 16Gバイト、32Gバイト
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n無線LAN (デュアルアンテナ)、Bluetooth(バージョン不明) IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0 IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0、NFC
搭載センサー 環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ 環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、デジタルコンパス 環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、デジタルコンパス、気圧計、GPS
カメラ イン(HD) イン(約120万画素)、アウト(約500万画素) イン(約190万画素)、アウト(約500万画素)
インタフェース Micro USB、Micro HDMI、ヘッドフォン出力 Lightning、ヘッドフォン出力 Micro USB、Micro HDMI、ヘッドフォン出力
スピーカー ステレオ モノラル ステレオ
バッテリー駆動時間 約10時間 最大10時間 最大9時間
電子書籍ストア Kindleストア iBookstoreなど Google Play ブックスなど
電子書籍の対応形式 Kindle(AZW3)、KF8、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCDOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMP、HTML5、CSS3、Audible拡張フォーマット(AAX) 電子書籍リーダーアプリによる 電子書籍リーダーアプリによる
価格 16Gバイト:2万4800円、32Gバイト:2万9800円 16Gバイト:4万2800円、32Gバイト:5万800円、64Gバイト:5万8800円、128Gバイト:6万6800円 16Gバイト:3万6800円、32Gバイト:4万4800円

左が8.9型(1920×1200ドット)のKindle Fire HD 8.9(幅240×高さ164×厚さ8.8ミリ、約567グラム)、右が9.7型(2048×1536ドット)のiPad Wi-Fi(幅241.2×高さ185.7×厚さ9.4ミリ、約652グラム ※写真は第3世代)。iPadはアスペクト比が4:3のスクエア液晶を採用しているため、アスペクト比16:10のワイド液晶を搭載するKindle Fire HD 8.9と、長辺と短辺のバランスが異なる。厚さはKindle Fire HD 8.9のほうが0.6ミリ薄い

左が8.9型(1920×1200ドット)のKindle Fire HD 8.9(幅240×高さ164×厚さ8.8ミリ、約567グラム)、右が10.055型(2560×1600ドット)AndroidタブレットのNexus 10(幅263.9×高さ177.6×厚さ8.9ミリ、約603グラム)。いずれもアスペクト比16:10の液晶を備えるが、画面サイズが大きいNexus 10が一回り大きい。厚さはKindle Fire HD 8.9のほうが0.1ミリだけ薄い

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