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» 2013年06月09日 06時30分 UPDATE

第4世代Core+高精細タッチ液晶で新時代がやってきた:“3200×1800”14型IGZO液晶のUltrabook――「FMV LIFEBOOK UH90/L(WU1/L)」速攻レビュー (1/4)

富士通から、超高解像度を誇るUltrabook「FMV LIFEBOOK UH90/L」(直販限定モデルは「WU1/L」)が登場した。3200×1800ドット表示の14型IGZO液晶パネルは、圧倒的に高精細な表示だ。早速、その実力をチェックする。

[前橋豪(撮影:矢野渉),ITmedia]

第4世代Core i7、8Gバイトメモリ、SSDが選べる直販モデルに迫る

 3200×1800ドットという驚異的な高解像度の14型ワイド液晶ディスプレイを備えるUltrabook「FMV LIFEBOOK UH90/L」が富士通から登場した。CPUにHaswellこと第4世代Coreを採用しているのも見逃せない。2013年6月28日の発売を前に試作機を入手したので、早速各部をみていこう。

※今回レビューする試作機は、細部のデザインや仕様が製品版と異なる場合があります。

tm_1306uh90l_pr_45.jpg 富士通のハイエンドUltrabook「FMV LIFEBOOK UH90/L」は2色を用意
tm_1306uh90l_pr_01.jpgtm_1306uh90l_pr_02.jpg こちらはスパークリングブラック。天面と底面はブラック、パームレストはシルバーのカラーとなっている
tm_1306uh90l_pr_03.jpgtm_1306uh90l_pr_04.jpg こちらはサテンレッド。天面と底面だけでなく、パームレストもレッドで統一されている

 今回試用したのは、このLIFEBOOK UH90/LをベースにしたWeb直販限定モデル「LIFEBOOK WU1/L」だ。同社直販サイト「富士通 WEB MART」のみで取り扱うカスタムメイドモデルで、用途や予算に応じて仕様を選択できる。

 UH90/LとWU1/Lの主な違いは下表にまとめた。

店頭モデル「UH90/L」と直販モデル「WU1/L」の違い ※赤字はWeb限定仕様
製品名 UH90/L WU1/L
OS Windows 8 Windows 8 Pro、Windows 8
CPU Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz) Core i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)、Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)
グラフィックス CPU統合(HD 4400)
メモリ 4Gバイト(4Gバイト×1/DDR3L-1600) 8Gバイト(8Gバイト×1/DDR3L-1600)、4Gバイト(4Gバイト×1/DDR3L-1600)
ストレージ 500Gバイト ハイブリッドHDD (5400rpm HDD+NANDフラッシュメモリ内蔵) 256GバイトSSD、128GバイトSSD、500Gバイト ハイブリッドHDD (5400rpm HDD+NANDフラッシュメモリ内蔵)
ディスプレイ 14型ワイド液晶(3200×1600ドット/IGZO)
無線通信 IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS
Office 2013 Office Home and Business 2013 なし、Office Home and Business 2013
拡張ユニット ポートリプリケータ
価格 実売価格19万円強 直販価格16万4800円(最低価格)〜※
※15%クーポン適用で14万80円から購入できる

 直販モデルのWU1/Lは第4世代Core i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)、8Gバイトメモリ(8Gバイト×1/DDR3L-1600/交換不可)、128Gバイト/256GバイトSSD、Office Home and Business 2013の有無、専用ポートリプリケータ(4基のUSB 3.0、有線LAN、DisplayPort出力、DVI-D出力、アナログRGB出力を搭載)の追加などが選択でき、全体にハイスペックな構成にまとめられるのが魅力だ。

 一方、店頭モデルのUH90/Lは、第4世代Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)、4Gバイトメモリ(4Gバイト×1/DDR3L-1600/交換不可)、500Gバイト/5400rpmのハイブリッドHDD(NANDフラッシュメモリ搭載)を採用する。大抵の用途で不満の出ない仕様といえるが、超高解像度のUltrabookをバリバリ使いたいならば、WU1/Lで8GバイトメモリとSSDを組み合わせた構成を検討すべきだろう。

圧倒的な高解像度を14型ワイド液晶で実現したIGZO液晶パネル

tm_1306uh90l_pr_05.jpg 14型ワイド液晶ディスプレイは、3200×1800ドットと非常に高い解像度を備えたIGZO液晶パネルだ。液晶ディスプレイ左右のフレーム幅(端から表示領域まで)は、約11ミリと狭額縁に仕上がっている

 それでは最大の特徴であるディスプレイを見ていこう。持ち運びを意識したUltrabookとして大きめの14型ワイド画面は、3200×1800ドットの“超”高解像度を誇るIGZO液晶パネル。4K2K(4000×2000ドット前後)とまではいかないが、単体の27型ワイド液晶ディスプレイでも2560×1440ドット程度の製品が多い現時点では、非常に高い解像度だ。これをノートPCの14型ワイド画面に収めているのだから驚かされる。

 液晶の画素密度は約262ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、ノートPCでは突出した高精細表示だ。画素密度の高いノートPCとして注目されている東芝の「dynabook KIRA V832」は約221ppi(13.3型2560×1440ドット)、Appleの「13インチMacBook Retinaディスプレイモデル」は約227ppi(13.3型2560×1600ドット)、「15インチMacBook Retinaディスプレイモデル」は約220ppi(15.4型2880×1800ドット)、そして日本で発売されていないGoogleの「Chromebook Pixel」でも約239ppi(12.85型2560×1700ドット)となっており、表示の細かさでこれらを大きく上回る。

 画素密度が高いということは、それだけ精細な表示が可能ということ。目視でドットの粒々が見えにくくなり、斜めの線はよりシャープに、曲線はより滑らかに描画できることを意味する。実際は15インチMacBook Retinaの約220ppi表示でも目視でドットを感じないほど精細だが、WU1/Lの約262ppiという数字はノートPCよりも目の近くで画面を見るタブレット「iPad Retinaディスプレイモデル」の約264ppi(9.7型2048×1536ドット)とほぼ同じだ。つまり、現状のノートPCではオーバースペックなほどの高精細表示を実現している。

高画素密度ディスプレイを搭載したノートPC比較
製品名 FMV LIFEBOOK UH90/L(WU1/L) dynabook KIRA V832 13インチMacBook Retinaディスプレイモデル 15インチMacBook Retinaディスプレイモデル Chromebook Pixel (日本未発売)
メーカー 富士通 東芝 Apple Apple Google
画素密度 約262ppi 約221ppi 約227ppi 約220ppi 約239ppi
画面サイズ 14型ワイド 13.3型ワイド 13.3型ワイド 15.4型ワイド 12.85型ワイド
画面アスペクト比 16:9 16:9 16:10 16:10 3:2
解像度 3200×1800ドット 2560×1440ドット 2560×1600ドット 2880×1800ドット 2560×1700ドット

 試しに、約112ppi(14型1366×768ドット)の従来機である(今回のモデルチェンジでUH90/Lの下位機という位置付けになった)「LIFEBOOK UH75/K」と並べてデスクに置き、2つの画面を見比べてみたが、その差は明らかだ。UH75/Kはドットがはっきり分かり、色温度が高め(やや青っぽい)なのに対して、WU1/Lはドットがまったく見えず、アイコンや文字が滑らかに表示でき、色味も自然な印象を受ける。色域も広がっており、表示の美しさは誰もが体感できるだろう。

tm_1306uh90l_pr_06.jpg 左がWU1/L、右がUH75/Kの表示。同じ14型ワイド液晶パネルだが、解像度は大きく異なる
tm_1306uh90l_pr_07.jpg 試しに1366×768ドットの画像を等倍表示してみた。WU1/LはUH75/Kの約5.49倍もの高解像度だ。実際に同じ画像を表示すると、ここまで解像度の差があることに改めて驚かされる
tm_1306uh90l_pr_08.jpg 今度は1920×1080ドット(フルHD)の画像を等倍表示した。WU1/LはフルHDの約2.77倍もの高解像度だ。フルHDの画像を等倍表示しても、これだけのスペースが余るので、高画素の写真やHD動画、電子書籍の閲覧、コンテンツの編集ではアドバンテージがある。なお、UH75/KはフルHDの画像を半分程度しか表示できていない

tm_1306uh90l_pr_09.jpgtm_1306uh90l_pr_10.jpg 初期状態のアイコン表示をデジタルカメラで接写し、ほぼ同じサイズに拡大した画像。左がWU1/L、右がUH75/Kの表示だ。WU1/Lはアイコンの表示サイズがUH75/Kより小さいため、拡大したにもかかわらず、細部まで緻密に描かれ、文字の描画も整っている

tm_1306uh90l_pr_23.jpg 視野角は広く、斜めから見ても色が崩れにくい。表面には指の滑りをよくするコーティングを施している

 また、UH75/Kが採用しているTN方式の液晶パネルに比べて視野角は大きく向上しており、左右や上下の斜めから見ても色味が崩れにくくなった(ただし、IPS方式の液晶パネルに比べて、斜めから見ると少し白っぽく見える傾向にある)。

 なお、ディスプレイの表面はマルチタッチに対応する静電容量式タッチパネルを備えた光沢仕様で、ユーザーの姿や照明はかなりはっきり映り込む。

 タッチ操作がしやすいように、指の滑りをよくする「スーパーグライドコーティング」や、指で押した際に傾きにくいヒンジ設計を採用しているのもポイントだ。

富士通 FMV LIFEBOOK UH
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