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見落としがちな「マルチディスプレイ」に適した液晶ディスプレイの条件とは?SOHO/中小企業に効く「ディスプレイ」の選び方(第3回)(2/2 ページ)

» 2014年05月01日 15時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]
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高さの調整機能が充実している

 マルチディスプレイを見やすい状態で設置するにあたり、高さの調整機能が備わっていることは重要だ。特に、異なるメーカーや型番の製品を組み合わせる場合、画面サイズが同じでも高さ調整が行えないと、表示位置の上下がズレてしまい使いづらい。

 一方、画面の向きや角度については、いったん設置が完了してしまえば変えることはあまりないので、スイベル(左右方向)やチルト(上下方向)といった角度調整機能の重要度はそれほど高くはない。

高さの調整機能があると、デュアルディスプレイ環境で画面の位置を合わせやすい。写真のEIZO FlexScan EV2436W-Zでは、かなり高い位置から設置面ギリギリの低い位置まで対応できる

縦方向への回転機能を備える

 これは用途にも依存するが、回転機能があれば、ディスプレイを縦向き(ポートレート表示)にして並べて使うことができるので、縦に長いWebページや写真、書類などを表示する際に便利だ。

 購入当初は横向きに2台並べて使うつもりだったが、設置場所の幅が足りず、横向きのままでは2台並べることが厳しいことが分かった、という場合もつぶしが利くし、レイアウトや用途を変更した際も自由度が高まる。あるに越したことはないだろう。

このように横位置と縦位置を組み合わせたマルチディスプレイも使い方によっては便利だ。この場合、上下のベゼル幅が狭いこともチェックポイントとなる(写真はEIZO FlexScan EV2436W-Z)

VESAマウントに対応している

標準のスタンドを外して、VESA規格準拠のディスプレイアームを装着できる製品は多い(写真はEIZO FlexScan EV2336W)

 VESAが定めたフリーマウント規格に対応していれば、背面に市販のディスプレイアームを取り付けられるので、設置の自由度が高まる。必須機能というわけではないが、使い方によってはVESAマウントへの対応が製品を選ぶ際の条件となる。特に上下に画面を並べたい場合、ディスプレイアームの接続は必須だ。

 なお、ディスプレイアームを使って画面を高い位置などに固定する場合、ACアダプタ仕様のディスプレイは配線時にアダプタ本体が宙吊りになってしまう可能性もあるので、電源内蔵のディスプレイを選んだほうが、配線がスマートになる。


 以上、マルチディスプレイに求められる条件をチェックした。次回はこうした条件に合致した具体的なおすすめディスプレイ製品の例を見ていこう。

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