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» 2014年05月23日 11時45分 UPDATE

Haswell Refresh世代のAirを検証:新型MacBook Airの液晶ディスプレイを測色器でチェック

ベンチマークによる性能評価に続いて、液晶ディスプレイの品質を見ていく。

[後藤治,ITmedia]
og_air2_001.jpg MacBook Air

 各種ベンチマークテストで、新旧MacBook Airの性能を比較した前回に続き、今回は測色器を用いて新型MacBook Airの表示品質をチェックしていく。

 最初に軽くおさらいをすると、インテルの新CPUことHaswell Refreshの採用によるシステムパフォーマンスへの影響はほぼ誤差の範囲だ。基本的なアーキテクチャを引き継ぎつつ、動作クロックが100MHzほど高速化しただけと考えれば妥当なところかもしれない。一方、PCIe x2接続のSSDは、評価機に搭載されていたものが東芝製に変わっていたため、ベンチマークの内容によっては旧モデルより性能が落ちる場面も見られた(マルチベンダー供給と予想されるので、あくまで結果は評価機に対してのものだ)。

 さて、液晶ディスプレイについてだが、MacBook Airに関する公式サイトの説明や仕様表を見る限り、旧モデルから大きく変更されてはいない。視野角の広いIPSパネルを採用し、個体ごとにキャリブレーションを行って出荷されるMacBook Pro RetinaやiMacとは異なり、従来同様TN方式のパネルが採用されていると考えられる。

 目視の印象でも上下の視野角は狭めで、画面周辺はやや輝度の落ち込みが確認できる。もっとも、11型クラスのモバイルノートPCは、ユーザーと画面がほぼ正対した状態で利用されるので視野角の狭さを意識することはほとんどないだろう。

og_air2_002.jpgog_air2_003.jpg 1366×768ピクセル表示に対応する。白を全画面表示すると画面周辺にわずかな輝度ムラが見える。色は青味が強い印象

 それでは、実際に測色器で測定した結果を見ていこう。テストはエックスライトのカラーマネジメントツール「i1Pro」で行い、計測ソフトは「i1Profiler」を使用した。

 まずはガンマカーブだが、キャリブレーションした結果、RGBのうち1:1のラインから大きくブルーが下に外れており、青が強く補正されているのが分かる。カラーバランスで青味が強いという目視の印象と一致する。また、中間調でグレーバランスが崩れやすいといえる。これは数世代前のMacBook Air(11-inch, Mid 2011)と同じ傾向で、液晶ディスプレイに関する進化はほぼないと考えてよさそうだ。

og_air2_004.jpgog_air2_005.jpg Haswell Refreshを搭載した新型MacBook Airのガンマカーブ(画面=左)と旧MacBook Air(11-inch, Mid 2011)のガンマカーブ(画面=右)

 次にi1Proで作成したICCプロファイルをOS XのColorSyncユーティリティで表示し、sRGBの色域と比較した(色が付いた部分が再現できる色の範囲、グレーで重ねて表示しているのがsRGB)。下の図を見れば分かるように、sRGBと比較すると色域はかなり狭い。sRGBをほぼカバーするMacBook Pro Retinaディスプレイモデルや、一部でsRGBを上回るiMacと比べると少々残念な結果。もっとも、これも以前のMacBook Airとほぼ同じ傾向になっている。

og_air2_006.jpgog_air2_007.jpgog_air2_008.jpg i1Proで作成したMacBook AirのICCプロファイルをColorSyncユーティリティで読み込みsRGBの色域と比較している。色が付いている範囲がMacBook Airで再現できる色の範囲、グレーがsRGBの範囲を示す

 以上、測色器を用いて液晶ディスプレイの品質を見てきた。当然パネルの個体差はあるものの、MacBook Airに採用される液晶ディスプレイの傾向はほぼ変化がなく、色再現性が広く、階調性が整っているMacBook Pro Retinaディスプレイモデルに比べると、大きく見劣りする結果となってしまっている。

 ここ最近のアップル製品は、最新の分光放射計を使って出荷前にキャリブレーションを行い、正確に色補正を行うなどディスプレイの品質に強いこだわりを見せているが、MacBook Airに関してはこれにあてはまらない。ディスプレイの品質については、たびたびウワサに上っている“Retina版のMacBook Air”で大きく改善されることを期待したい。

 次回はボディの発熱や騒音、バッテリー駆動時間について見ていく。

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