それではベンチマークテストで性能をチェックしよう。評価機の構成はほぼ標準構成で、CPUはCore i7-4790、メモリは8Gバイト(4Gバイト×2)、グラフィックスカードはGeForce GTX 960(2Gバイト)、データストレージは500GバイトHDD、電源が700ワット(80PLUS Bronze)、OSが64ビット版Windows 7 Professional(SP1)という内容だ。
CINEBENCHのレンダリングテストのCPUスコアはCPUのマルチスレッド性能の目安になるが、最新Ultrabookの最速クラスと比べても約3倍のスコアをマーク。さすがにデスクトップ向けのクアッドコアCPUだ。
データストレージには2.5インチHDDを搭載している。CrystalDiskMarkのスコアは、2.5インチHDDとしては標準的だが、SSDに比べると大きく見劣る結果となった。
PCMark7、PCMark8はストレージ性能の影響も大きいため、本来のポテンシャルは発揮できていないが、それでも、ビデオチャット(Video Chat encoding v2)やカジュアルゲーム(Casual Gaming)などではモバイルPCを圧倒する高いスコアをマークしている。
3D描画性能も優秀だ。3DMarkのFireStrikeのスコアは6540と、GeForce GTX 960の性能はきっちり発揮できていることが分かる。FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編のスコアも、ご覧のとおり優秀だ。これらのスコアは、第5世代Coreプロセッサー(Intel HD Graphics 5500)を搭載した最新のモバイルPCのおよそ10倍に相当する。
なお、動作音についてはアイドル時でもそれなりに存在感のある音がする。高負荷時、特にグラフィックスカードに負荷がかかるような処理ではさらに大きくなるが、極端にうるさいと感じるほどではなかった。
騒音(本体前面から15センチ、暗騒音32dB、室温20度で計測) | |
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アイドル | 41 |
低負荷/Web Youtube再生 | 41 |
3DMark/Graphics Test | 48 |
3DMark/Physics Test | 46 |
コンパクトなキューブ型ボディだが、性能は一級品だ。ゲームはもちろんのこと、クリエイティブやオフィスなどの用途にも幅広く対応できるだろう。ノートPCの性能や拡張性では物足りないものの、あまり大きなタワー型PCは置きたくないという方にはぴったりの製品だ。
価格は、標準構成12万5980円(税別)から用意されている。Core i7-4790、GeForce GTX 960を搭載する内容を考えると、実にリーズナブルなプライスといえる。この構成でも十分高性能だが、データストレージにSSDに変更すれば、よりスキがなくなるだろう。例えば、BTOメニューでお勧めされている250GバイトSSD(Samsung 850 EVO)への変更は、1万3980円の追加でできる。容量が足りない場合は、さらに2.5インチの1TバイトHDDを追加したツインドライブ構成にするのもよいだろう。
この構成でも14万8240円(税別)というように、BTOでのカスタマイズがリーズナブルにできる点も魅力だ。同社のWebページではリアルタイムに構成の見積もりができるので、興味がある方はいろいろな構成を試してみてほしい。
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