“和魂洋才”で世界最高レベルに──NECレノボ・ジャパン新体制記者会見2015年はスマートフォン参入元年

» 2015年03月27日 08時49分 公開
[長浜和也ITmedia]

日本の伝統とグローバルな仕組みの調和を

 NECレノボ・ジャパングループは、3月23日に記者会見を行い、4月1日からLenovo アジアパシフィック地域プレジデントに就任するロートリック・ラピン氏とレノボ・ジャパン代表取締役社長とNECパーソナルコンピュータ代表執行役員社長に就任する留目真伸氏が、それぞれ事業実績の振り返りと今後の計画について紹介した。

左からレノボ・ジャパン代表取締役社長とNECパーソナルコンピュータ代表執行役員社長に就任する留目真伸氏とLenovo アジアパシフィック地域プレジデントに就任するロートリック・ラピン氏

 7年前に来日して2007年からレノボ・ジャパン執行役員に就任したラピン氏は、この7年間でレノボ・ジャパンが大きく変わったと振り返った。その中では、レノボ・ジャパンのコンシューマ事業の日本市場参入やNECパーソナルコンピュータとのジョイントベンチャー事業の開始などを取り上げた。

 2014年12月で終わった2014年度第3四半期の実績については、グローバルで売り上げが前年度比31%に拡大、利益も8%増となったほか、買収事業を含む売上構成において主力のPC業績が65%にとどまって多角化が進んだことを紹介している。その一方で、PC事業は今後も成長を続けるという見通しを示し、コンシューマ市場ではLenovoのサプライ網が力を発揮すると述べた。

成長だけでなく多角化も進んんだ2014年第3四半期の業績

 ラピン氏が「グローバル企業の経験が豊富」と評価する留目氏は、レノボ・ジャパン社長就任について「大きな責任を感じる」と述べる一方で、「社会人の原点は日本企業。社員のベーシックな考え方を理解することがベースになる」と日本の企業文化や日本人社員の気持ちに対して理解していることを訴え、日本企業とグローバル企業の連携のキーワードとして留目氏は「和魂洋才」という言葉を掲げた。

 留目氏は、「2020年に法人市場でもコンシューマ市場でもIT活用力を世界最高レベルに」することをレノボ・ジャパンの「ただ1つの目標」(留目氏)に据える。日本ではPCパワーを生活に利用できるようになっておらず、PCの使い方がPCが登場したときと変わっていないことや、日本のビジネス現場における生産性が低く、競争力が低下していることなどを問題とし、PCのトップベンダーとしてこの問題と真剣に取り組み、デジタルライフを浸透させていきたいと所信を述べた。

日本が抱える問題を解決して2020年にはIT活用で世界最高のレベルにすることを目標として掲げた

 また、NECパーソナルコンピュータについては、伝統的な日本文化を持つ企業と述べ、V字回復を果たしただけでなく、成長と発展と収益の改善がいまも続いており、伝統的な日本企業的な動き方にグローバルな仕組みを調和のとれた形で取り入れていると評価した。

 さらに、レノボ・ジャパンとNECパーソナルコンピュータの統合で得た組織改善の手法を、ほかの日本企業が抱える問題解決のために提案していく考えも示した。

 なお、今後の予定として、レノボ・ジャパンのサーバ製品「System X」を米沢事業所で2015年度の下半期から生産を開始することと、スマートフォン事業の日本市場参入を明らかにした。

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