日本マイクロソフトは5月12日、10.8型Windowsタブレット「Surface 3」の国内展開について5月19日に発表することを明らかにした。5月12日14時から都内で記者発表会が行われる。発表会の内容は「米国で発表されたSurface 3の日本での事業展開に関して」とされている。
Surface 3は米国で3月31日(現地時間)に発表、5月5日に販売が開始されたタブレット。米国をはじめ世界26地域での発売がアナウンスされていたが、日本はその中に入っておらず、日本マイクロソフトは「現在最適な形での投入を検討している」とコメントしていた。
Surface 3は、第4世代Coreプロセッサを採用した「Surface Pro 3」(米国で2014年6月、日本で同年7月発売)の下位機となるAtomプロセッサ搭載タブレット。Surface Pro 3の799ドルより300ドル安い499ドル(Wi-Fi)で販売され、LTEモデルも用意する。日本での価格については、円安などの影響によって、6月1日にSurface Pro 3の価格が1万6000円〜3万6000円値上げされることが決定しており、それを踏まえた値付けになると予想される。
これまでの「Pro」ではない「Surface」シリーズ(Surface RT/Surface 2)は、ARM系プロセッサとWindows RTシリーズを搭載していたが、Surface 3はCPUに14ナノメートルプロセスルールによる新世代プロセッサのAtom x7-Z8700(1.6GHz/最大2.4GHz、クアッドコア)、OSに64ビット版Windows 8.1(法人向けにWindows 8.1 Proも用意)を採用し、フルのWindowsが動作する製品となった。
この仕様変更により、Surface 3は今夏リリース予定のWindows 10に無償でアップデートが可能なこともアナウンスされている(ARM系プロセッサとWindows RTシリーズを搭載したSurface旧機種は、Windows 10にアップデートができないとされている)。
ボディはファンレス設計を採用し、本体サイズは267(幅)×187(高さ)×8.7(奥行き)ミリ、重量は約622グラムと、Surfaceシリーズで最薄最軽量を実現した。バッテリー駆動時間は公称で約10時間(動画再生)。背面に内蔵するキックスタンドはSurface Pro 3の無段階調整タイプではなく、3段階調整が可能なものだ。
10.8型ワイド液晶ディスプレイは1920×1280ピクセル表示で、Surface Pro 3同じように3:2のアスペクト比を採用。米国モデルは上位機(599ドル)が4Gバイトメモリと128GバイトSSD、下位機(499ドル)が2Gバイトメモリと64GバイトSSDを装備する。
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