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“Atomは遅い”はもう古い?――「Surface 3(4G LTE)」の性能を見極める「Surface 3」の気になるトコロ(2)(1/3 ページ)

» 2015年06月21日 06時30分 公開
[山口恵祐, 矢野渉ITmedia]

最新Atomプロセッサの実力を検証

 前回は、「Surface 3」の外観とインタフェース、基本スペックなどを「Surface Pro 3」と比較しながらチェックした。Surface 3は小型軽量なボディで、持ち運びに関しては好印象だったが、肝心の性能が備わっていなければ道具として意味がない。

よりコンパクトになった「Surface 3」

 Surface 3は、開発コード名「Cherry Trail」と呼ばれるIntelのタブレット向け最新Atomプロセッサを採用する。現行のWindowsタブレットに幅広く搭載されているBay Trail(開発コード名)の後継となるプロセッサで、特にグラフィックス性能を強化しているが、ここで「Atomには苦い思い出が……」と、過去を振り返る方も少なくないだろう。

 2008〜2009年頃に流行した「Netbook」と呼ばれる低価格ミニノートPCに数多く搭載されていたのもAtomだった。レスポンスの遅さを許容できれば、Webブラウジングやメールといった用途なら十分こなせたNetbookだったが、2010年にiPadが登場し、軽快に操作できるタブレットが台頭してくると、動作の鈍さが目立つようになり、市場から消えていった経緯がある。

 だがそれも昔の話。2008年からNetbookがこぞって採用した第1世代Atomの「Atom N270(1.6GHz、1コア/2スレッド対応)」から世代を重ねるごとに、プロセッサの性能は着実に進化してきた。

 そしてSurface 3に搭載される「Atom x7-Z8700」(1.6GHz/最大2.4GHz、4コア/4スレッド対応)は、Microsoftが「Surface Pro 3のCore i3モデルに対して、80%の能力を引き出せている」と公言するほどの性能を手に入れている。

CPU-Zで見たSurface 3のプロセッサ。14ナノメートルプロセスルールを採用した新世代SoC(System On Chip)のCherry Trailから、最上位の「Atom x7-Z8700」を採用する。4コア/4スレッドのCPUは、動作クロックが1.6GHz/最大2.4GHz、キャッシュが2Mバイト、SDP(特定シナリオを想定した電力指標)が2ワットだ(画像=左)。プロセッサには第8世代のIntel HD Graphics(Broadwell世代)が統合されている(画像=右)。従来のBay Trailが採用していた第7世代のIntel HD Graphics(Ivy Bridge世代)に比べて、実行ユニットを4倍の16基に増やし、描画性能を大幅に強化した

 今回テストしたSurface 3 4G LTEは、8Gバイトメモリ、128Gバイトストレージを搭載した上位モデルだ。ストレージはモバイルデバイス向けのeMMCを採用し、Samsung製「MDGAGC」が実装されていた。

Surface 3のデバイスマネージャ画面。内蔵する128GバイトeMMCは「Samsung MDGAGC」だ。無線LANとBluetooth 4.0のモジュールはSurface Pro 3と同じMarvell「AVASTER」シリーズだった

 今回は定番のベンチマークソフトを用いて、Surface 3のパフォーマンスを検証してみる。

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