インテルは、コンピュータの最新技術や歴史を楽しみながら学べる展示イベント「ムーアの法則 50周年記念展示」を8月1日から21日まで、東京・北の丸公園にある科学技術館にて開催中だ。ムーアの法則や50年間におけるCPUの変化を紹介するパネル、インテルのCoreプロセッサーファミリーを搭載する最新PCを展示する。
インテル代表取締役社長 江田麻季子氏は、「ゴードン・ムーアがムーアの法則を提唱してから50年を迎え、この間に世の中は大きく変化した。この先50年もまた大きく変化していくはず。その基盤となるのは科学であり、コンピューティング技術だと考えている。生まれたときからインターネットの環境がある小中学生といった若い人たちに、ムーアの法則、および、ムーアの法則でもたらされたコンピューティングの歴史を知ってもらい、科学やコンピュータサイエンスに興味、親しみを持っていただければ」と展示企画の意図を解説した。
8月7日〜9日の3日間は、科学技術館4階の実験スタジアムにて「親子PC体験教室」も同時開催する。事前に申し込みのあったのべ60組の親子が、最新のPCを利用したモノ作りやPCの分解実演、ジェスチャーや声を使ったPC操作体験、話題のスティック型PCなどを楽しみながら学ぶことができる。
外は溶けるような暑さの8月7日、初日となる今回は親子10組が会場に集まった。冒頭で、「インテルって知ってる?」と子どもたちに挙手を求めると、反応はいまいちの様子。しかし「インテル、はいってる」のCMでおなじみのサウンドロゴが流れると、「あっ、聞いたことある!」とさすがの知名度であった。
イベントでは、CPUやコンピュータの歴史を「CPUは頭脳、メモリは机、保存装置は本棚」――というように、小学校低学年の児童でも分かりやすいように解説する。
ムーアの法則についての解説は子どもたちにとって難しかったようだが、「約45年前の1969年、月に行くまで3日間もかかっていたけれど、これをムーアの法則を当てはめると今は月まで1分で行けることになる」と、コンピュータの進化をほかの事例に当てはめた解説をすると、子どもたちから感嘆の声が挙がり、そのすごさが伝わったようだ。
イベントの後半には、ペイントソフトを使ったオリジナルうちわ作りに子どもたちが挑戦。2in1デバイスとデジタイザペンを使って好きな絵を描いたり、自撮りした写真を使ったりして楽しそうにデザインしていた。
今回の参加した子どもたちは、特に普段からPCを使っているわけではないとのことだったが、使い方をインテルのスタッフから教えてもらうと、すぐにデバイスを使いこなす姿を見ることができた。
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