Googleと日本科学未来館が共同制作、「The Searching Planet 検索する地球」検索とともに人々は生きる

» 2016年07月14日 11時30分 公開
[井上輝一ITmedia]

 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)は7月13日、東京・お台場の日本科学未来館で常設展示している「ジオ・コスモス」の新コンテンツ「The Searching Planet 検索する地球」をGoogleと共同制作した。7月14日から一般公開を開始する。上映は1日3回で、各回8分間となる。

「The Searching Planet 検索する地球」 「The Searching Planet 検索する地球」

 「The Searching Planet 検索する地球」は、インターネット上で検索されたキーワードから、人々が現在何を考え、何に興味を持っているかを地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」に映し出すコンテンツだ。

 例えば、直近の話題であるイギリスのEU離脱問題に関する検索は、世界中でこのように検索されていたことが分かる。

BrexitBrexit イギリスのEU離脱を問う国民投票への世界の関心。開票8時間前
BrexitBrexit 開票直後と4時間後

 動物の話題だと、世界中で一番検索されていたのは犬だということが可視化されている。2位には猫が続く。世界的には犬を検索している地域が多いが、日本では猫のほうが多いようだ。

動物の検索動物の検索 動物に関する話題だと、世界的には犬が1位に。

 展示されるコンテンツはGoogleトレンドから取得したもので、世界のトピックに応じて随時アップデートされるという。展示期間は1年間を予定している。

VRコンテンツとWebサイトで、家庭でも体験できる

CardboardWebサイト The Searching Planet仕様のGoogle Cardboard(左)、Webサイトでもコンテンツを体験できる

 The Searching Planetは、Googleの公式サイトでも視聴が可能だ。また、Google Cardboardやその他VRビュワーなどで、VRを用いたコンテンツも体感できる。コンテンツはツアー形式で、世界中の各都市で何が検索されているかを理解できるようになっている。

「The Searching Planet 検索する地球」に込められた思いは

 ジオ・コスモスは、これまでも研究所から提供されたデータを展示してきたが、今回Googleの「検索」という生きた人間の情報を展示することで、「地球は生きているものであり、情報の惑星であることを感じてほしい」と、日本科学未来館の展示企画開発課長である内田まほろ氏は言う。

 日本科学未来館館長の毛利衛氏は、「検索エンジンは何のためにあるかと考えると、人類が生き延びていくためにあるのではないでしょうか。現在地球上には73億人という規模の人間が住んでいますが、個人や一国の知恵では今後生存できないと、本能的に気付き始めたということです。だからインターネットに知恵を集積し、それをGoogleの検索エンジンで引き出しているのだと思います。その知恵の集積と検索を可視化したコンテンツがこのThe Searching Planetです」と、検索エンジンの人類にとっての意義を語った。

 開発経緯をGoogleの検索プロダクトマーケティングマネージャー福江麻衣氏に聞くと、「世界中で話題となる検索キーワードを探すのが大変でした。どのような話題が展示に適しているか、日本科学未来館の方々と協議を重ねました。また、そうしてキーワードを探していると、世界的にピザがよく検索されていることや、夜になるとYouTubeや漫画といったキーワードがよく検索されていることが分かり、人々が日常的に持つ好奇心の一端を理解できました」と、この開発で多くの発見があったことを語った。

 最後に、Google 製品開発本部長の徳生裕人氏は、「検索エンジンが、情報の洪水の中から子どもたちの人生を切り開いていくツールになってくれれば。そのようなツールであるとこの展示で実感していただければ、これ以上うれしいことはありません」と、今回の展示に期待を込めて発表会を締めくくった。

「あなたは、今日、何を検索しますか?」 「あなたは、今日、何を検索しますか?」

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