米Appleの左右分離型ワイヤレスイヤフォン「AirPods」。専用に設計されたW1チップによって、効率的にバッテリー駆動時間を管理し、AirPodsをiPhoneに近づけるだけでペアリングする画期的な機能を備えています。Appleは「ワイヤレスヘッドフォンの手間から、ついにあなたを開放します」とアピールしています。
AirPodsと同時発表されたのが、同じくW1チップを搭載するBeats by Dr. Dreのワイヤレスヘッドフォン/イヤフォンです。耐汗・防沫機能を備えたスポーツ用イヤフォン「Powerbeats3 Wireless」、持ち運びやすくリーズナブルな「BeatsX」、そしてBeatsを代表するヘッドフォンの「Beats Solo3 Wireless」。BeatsXは今秋発売予定ですが、Powerbeats3 WirelessとBeats Solo3 Wirelessがすでに販売されていることは意外と知られていません。
そこで今回、AirPods発売を前に、Beats Solo3 Wirelessで一足先にW1チップの実力を体験してみました。
カラーラインアップは、グロスブラック、グロスホワイト、シルバー、ゴールド、ローズゴールド、ブラックの6色。グロスホワイト以外は、iPhoneと組み合わせてコーディネートを楽しめるようになっています。
まずはセットアップから。電源をオンにしたSolo3をiPhoneに近づけると、画面にウィンドウが自動的に現れます。あとは「接続」をタップすれば、あっという間にペアリング完了。Bluetooth設定画面すら開く必要がなく、誰でもワンタップで簡単に接続できます。
効率のよいW1チップによって、バッテリーの持ちも飛躍的に向上しました。前モデルのSolo2はバッテリー駆動時間が最大12時間でしたが、Solo3は最大40時間まで延長。5分の充電で約3時間再生できる急速充電機能にも対応したので、バッテリーの心配をせずに1日中音楽を楽しめます。
残念ながら、AirPodsの特徴である「耳への着脱をセンサーで感知し、自動接続/一時停止する機能」は搭載されていません。その代わりSolo3では、左のイヤーカップのボタンを押して、音量調節や再生/一時停止などの操作が可能です。
AirPodsの発売が延期され、出荷時期は不透明な状況。また、Apple PencilやiPhone 7ジェットブラックのように品薄になる可能性も十分考えられます。ワンタップペアリングを早く試したい人、バッテリーの持ちのよさを優先する人は、W1チップ搭載のBeatsシリーズも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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