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» 2016年12月06日 06時00分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 10がHoloLens世代に向けたUI刷新を計画か (1/2)

かつてデスクトップUIとタッチUIの両立に悩んだMicrosoftだが、今度はAR/VR/MRに適した新しいWindowsのUIを模索しているようだ。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 Microsoftは仮想と現実の世界を橋渡しすべく、Windows 10の改良を進めている。

 いよいよ2016年12月2日に日本でもWindows 10を搭載したMR(複合現実)対応HMD(ヘッドマウントディスプレイ)である「HoloLens」のプレオーダーが始まった。2017年1月18日から順次出荷される予定だ。

HoloLens ついに日本に上陸した「HoloLens」。開発者が対象の「Development Edition」は33万3800円、開発者と法人が対象の「Commercial Suite」は55万5800円(いずれも税込)だ

 また、2017年春に一般向け配信が始まる予定のWindows 10次期大型アップデート「Creators Update」では、「Paint 3D」アプリの搭載など3D機能の対応が強化される。

 さらに、2017年後半にはHoloLensを支えるプラットフォームの「Windows Holographic」に対応したサードパーティー製のVR(仮想現実) HMDが各種投入される見込みだが、これに合わせて同時期に登場するWindows 10の大型アップデート「Redstone 3(RS3)」では、UI(ユーザーインタフェース)を大きく刷新する計画と立てているという。

新デザイン言語「Project NEON」とは?

 米Windows Centeralによれば、このUI改良に向けた取り組みは「Project NEON」と呼ばれ、Windows 10を構成するUI部品やレイアウト、デザインポリシーに至るまでを規定し、別名「Metro 2」と言えるものになるという。

 MetroはWindows Phone 7とともに発表されたMicrosoftの新しいUIデザインで、スマートフォンからPCへと逆輸入されてWindows 8の基本デザインとなった。Windows 8におけるデザイン規定は必ずしも全てのアプリ開発者に歓迎されたわけではないが、現在でも「Microsoft Design Language 2(MDL2)」の名称でWindows 10へと基本部分が引き継がれている。

Metro UI Windows 8で採用された「Metro UI」。タッチ操作がしやすいよう、小さなアイコンではなく、大きなタイトルを敷き詰めたUIとなっている。Windows 7からの大幅なUI変更に戸惑うユーザーも少なくなかった

 Project NEONはWindows Phone 7ならびにWindows 8以来の大きなUI変更となるようだ。Windows Centralは情報筋の話として、Microsoft内部で1年以上にわたってプロジェクトが進んでおり、現在のWindows UIのデザインが静的なものであるとすれば、Project NEONは非常に動作がスムーズで多くのモーションやトランジションが用意されると紹介している。

 かつてのMetroがタッチスクリーンに向けたUIの変更だったとすれば、Project NEONは現在開発が進んでいる新用途でのWindows導入を見込んだUIの変更になる。

 現時点でProject NEONに関する情報はほとんどないものの、その狙いは「AR(拡張現実)やVR、MRの世界とデスクトップの世界を橋渡しすること」であり、デバイスをまたいでのユーザー体験やUIを提供するところにあるようだ。

 またUIそのものがテクスチャマッピングや3Dモデルで描写され、恐らくは平面的だったUI部品がAR、VR、MRの世界でどのように効果的に表示されるのかを規定するものになると考えられる。

 ただしUI刷新といっても、Windowsデスクトップのインタフェースそのものが変わるわけではなく、Windows Holographicの世界到来に合わせてUIを拡張するイメージに近い。

HoloLens HoloLensの利用イメージ。2017年後半に配信される見込みのRS3では、Windows Holographicの世界到来に合わせた新しい3D UIが搭載されるのだろうか
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