HDDは10テラに到達、M.2 NVMe SSDがブレイク、そしてフラッシュの乱高下が目立った2016年2016年のアキバを振り返る(後編)(4/4 ページ)

» 2016年12月31日 20時15分 公開
[古田雄介ITmedia]
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自作街はマイナーチェンジ、ただし、トレンドには敏感に反応

 最後に自作PCパーツ街としてのアキバの変化を振り返ろう。街全体として前編の冒頭で触れた通り、7月に複数のVR専門店で専門コーナーが生まれたのは一番目立った動きといえる。

 それ以外では、1月下旬にドスパラ秋葉原別館の入店していた中澤ビルにドスパラ パーツ館が移転したほか、パソコンハウス東映は5月31日に東映無線系列の他店と融合するかたちで閉店している。

 また、7月にはBUY MORE秋葉原本店が改称し、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店とリスタートしたほか、ゲーミングBTOショップ・LEVEL∞HUBも「パソコン工房 秋葉原イイヤマストア」に変わった。

 こうした変化についてあるベテラン店員氏は「系列店単位で整理が進んでいるのはこれまでと同じですが、何かトレンドが生まれたらいち早く対応できるように構える意識は街全体で強まっていると思います。3Dプリンタのときもそうでしたけど、VRへの対応の早さは象徴的だったと思います」と振り返る。

ドスパラ秋葉原別館から2カ月で店舗更新となったドスパラ パーツ館

パソコンハウス東映の閉店セールPOP。1カ月前から告知してじっくり売り尽くしていた

7月中旬、店名を変える直前のBUY MORE秋葉原本店

 いわば、腰が軽くなった状態のアキバ。2017年にはどんな変化が見られるだろうか。パソコンSHOPアークは「2016年年末時点で見えている大きな目玉はまだないんですよね。VRがより盛り上がったり、ゲームシーンが広がったりという変化はありそうですが、いずれもじわじわという感じじゃないかなと思います。もちろん、予想もつかないキラーコンテンツが登場することもあり得るでしょうけど、ね」と話していた。

 いずれにしろ、特設コーナーにしろ、POPにしろ、トレンドの芽がアキバや店舗のどこかに現れるのだろう。そこをしっかり観察して、来年も情報を届けていきたい。ではみなさん、よいお年を。

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