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» 2017年04月07日 14時00分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Creators Updateに対応しないWindows 10 Mobileスマホはあるのか

Windows 10搭載PCだけでなく、Windows 10 Mobile搭載スマートフォンにも順次提供される予定の大型アップデート「Creators Update」だが、これに対応しない製品が出てくるというウワサがちょっとした話題になっている。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 Windows 10の大型アップデート「Creators Update」の提供が4月11日に始まる。それに先駆けて、マニュアル操作でのアップデートは4月5日に解禁された。実は、Creators Updateが最初に配信されたのはPCプラットフォーム向けではなく、3月29日に配信が始まったXbox One向けだ。

 一方で、Windows 10のエコシステムを構成するモバイルOSのWindows 10 Mobileでは、4月25日以降に順次配信開始が予告されているものの、アップグレード対象から外されるデバイスがあるとのウワサが出てきた。

Windows 10 Mobile Windows 10ファミリーのモバイルOS「Windows 10 Mobile」にも「Creators Update」は提供される予定だが……

Creators Updateが導入可能なスマホは限られるとのウワサ

 かつてMicrosoftはWindows 10 Mobileを発表するにあたり、「全てのWindows Phone 8.1デバイスをアップグレード対象とする」という公約を出していた。しかし、最終的にWindows 10 Mobileのハードウェア要求スペックがリリース直前に引き上げられたことで、この約束は守られなかった。

 以後は紆余曲折ありながらも、基本的にWindows 10 Mobileを導入できた端末については2016年夏に提供が開始された大型アップデート「Anniversary Update(1607)」までアップデート対象に含まれている。

 しかし、WindowsやMicrosoft関連の最新情報に詳しい米ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏は、関係者の話として、Creators Updateが導入可能なWindows 10 Mobileデバイスは下記の11機種に限られるようだと報じている。

  • Alcatel IDOL 4S
  • Alcatel OneTouch Fierce XL
  • HP Elite x3
  • Lenovo Softbank 503LV
  • MCJ Madosma Q601
  • Microsoft Lumia 550
  • Microsoft Lumia 640/640XL
  • Microsoft Lumia 650
  • Microsoft Lumia 950/950 XL
  • Trinity NuAns NEO
  • VAIO VPB051
Lumia 950 MicrosoftのWindows 10 Mobile搭載ハイスペックスマートフォン「Lumia 950」

 これらは全て過去1年半以内にリリースされた最新モデルだ。ジョー・フォリー氏は「なぜ対象となるデバイスとしてリストに掲載されていたのがこの11機種のみなのかは不明」としながらも、読者からの反応として「リスト未掲載のデバイスでもWindows Insider Program経由でCreators Update(Build 15063)の導入に成功している」というコメントを紹介している。

 そのため、同氏は「リストは暫定的なもので、今後アップデート可能な機種が増加する可能性がある」と結論づけている。

 また、上記リストのデバイスは、全てWindows 10 Mobileプリインストールモデルだ。Microsoftは「(Windows Phone 8.1からの)アップグレード可能機種」と「Windows 10 Mobileが組み込まれて動作している機種」をQualcommから提供されるSoCの種類で区分けしており、上記リストの機種は後者に該当する。SoCとしては、QualcommのSnapdragon 820/810/808/617/210のいずれかだ。

 旧機種の中には搭載メモリが1GBのものもあり、動作的には非常に厳しい面もあるが、SoCの違いを除けば他のハードウェアでの大きな違いはない。筆者としては、たまたま最新の5つのSoCを搭載したモデルを抽出したリストが対応機種として流通しただけではないかと考えている。

古いSoCをどこまでサポートするのか

 一方で、MicrosoftとQualcommが利用者の少なくなった古い機種に搭載されているSoC(System on a Chip)から順次サポートを止め、Windows 10 Mobileに大型アップデートを提供するタイミングで「セキュリティアップデートのみの提供」に移行していく可能性も十分にある。

 例えば、トリニティ(NuAns NEO)とVAIOが既存のWindows 10 Mobile搭載スマートフォンの本体デザインをそのまま流用してAndroid OS搭載スマートフォンの最新機種を発表しているが、これもSoCのサポート問題で紛糾した結果という話も聞く。

NuAns NEO Windows 10 MobileからAndroidにくら替えしたSIMロックフリースマートフォン「NuAns NEO [Reloaded]」(トリニティ)

 Snapdragon 617については、WhartonBrooksがクラウドファンディングを介して提供を目指しているWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「Cerulean Moment」での採用が検討されているが、これが現実のものとなるかは難しいところだろう。

 いずれにせよ、現状の利用者シェアから考えて複数のSoCを同時にサポートし続けるのは負担が大きい。遠からずWindows 10 Mobileを最新状態で維持できる機種は限られてくるだろう。

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