RSS

ニュース

ワイヤレスジャパン2009:国内6キャリアのトップが語る、ケータイ戦略の今とこれから (1/6)

ワイヤレスジャパン2009の基調講演に、ドコモの山田社長、KDDIの小野寺社長をはじめとする国内6キャリアのキーパーソンが登場。構造が変わりつつある携帯市場への取り組みについて説明した。

 ワイヤレスジャパン2009の基調講演に、NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏、KDDI 代表取締役社長兼会長の小野寺正氏、ソフトバンクモバイル 取締役副社長の松本徹三氏、ウィルコム 代表取締役社長 喜久川政樹氏、イー・モバイル 代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏、UQコミュニケーションズ 代表取締役社長の田中孝司氏が登場。構造が変わりつつある携帯市場への取り組みについて説明した。

ドコモの山田社長、フェムトセルや独自アプリ配信サイトに言及

Photo NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏

 NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏は、顧客満足度向上のために今後取り組んでいく課題を「ドコモの10のチャレンジ」として紹介した。

  1. パーソナル化の推進とさらなる進化
  2. ソーシャルサポートサービスの展開
  3. 融合サービスの導入
  4. 動画サービスの発展と推進
  5. LTEの導入とネットワークの進化
  6. 端末のさらなる進化 〜オープンOS端末の推進〜
  7. 端末とネットワークのコラボレーションへの取り組み
  8. ペタマイニング技術を活用した新たな価値創造 <基盤研究>
  9. グローバル展開の推進
  10. 国内出資・提携の推進

 以上のうち、いくつかについては具体的な投入時期を示した上で、サービス内容が紹介された。

 まず、チャレンジ1のパーソナル化については、2008年秋冬の新機種から対応した「iコンシェル」を発展させる形でサービスを拡充する計画で、今冬の新製品では位置情報に連動した情報を提供する機能を搭載する予定だという。スーパーマーケットの横を通ったときにタイムセール実施中であることを伝えたり、普段とは違う場所にいても最寄り駅の終電時刻が迫っていることを知らせたりと、位置情報を組み合わせることでよりパーソナルな情報をより適切なタイミングで配信することが可能になるという。

Photo iコンシェルを進化させ、今冬には位置情報との連携機能を実装するとともに、地域密着型コンテンツを拡充する

 チャレンジ3の融合サービスでは、この秋からユーザー宅のブロードバンド回線を利用するフェムトセルの運用を開始することに言及。単に宅内の通信環境を安定させるという目的にとどまらず、ユーザーの生活を支援する付加価値サービスを提供する予定だ。例として、フェムトセル圏内にユーザーの携帯電話が入ったことを検知すれば、そのユーザーが自宅に帰ってきたことが分かるので、“外出中の親が子供の帰宅を知る”といったサービスが可能になるとしている。

Photo 今秋からフェムトセルの運用を開始。通信環境を安定させるほかにも行動支援サービスに活用する

 チャレンジ5のLTE導入については、2010年12月にデータ通信端末からスタートし、2011年に電話機型の端末を提供するとのロードマップが示された。いずれも現行の3GとLTEの両方に対応したデュアル端末とする。当初は2GHz帯の現行FOMAエリア内に重ねる形でLTEエリアを構築し、その後1.5GHz帯へもLTEを拡大する。LTEへ移行する前にHSPA+を導入する事業者も国内外に存在するが、山田氏は「新しいネットワークのほうが1bitあたりのコストは絶対に安い。トラフィック増に追いつくには必須の技術だと考えている」と述べ、高品質動画コンテンツをはじめとする先進的なサービスを提供しようとするとHSPA+ではトラフィックを収容しきれないと強調した。

Photo LTEの導入ロードマップ。2010年12月にデータ通信サービスを提供し、2011年には音声端末によるサービスを開始する予定

 チャレンジ6のオープンOS端末に関しては、Androidには「Android Market」、Windows Mobileには「Windows Marketplace」といったアプリ配信サービスがそれぞれ存在するが、これらと並行して、ドコモ独自の配信サイトを準備していることを正式に表明した。現在は「オープンOS端末向け総合サービス・モール」と呼んでおり、今年度中にプロトタイプを構築する。

 各OSベンダーが用意する配信サービスは全世界向けに提供されているため、膨大な量のアプリが表示され、日本のユーザーが国内の端末上で利用するのに便利なアプリがどれであるかを知るのが難しい。ドコモが独自の配信サイトを用意すれば、ドコモの端末に適したアプリであることがわかるので、ユーザーの利便性が高まるとしている。

 ドコモによるアプリ配信サイトは、すでに存在するグローバル向けのサービスを阻害するものではなく、「補完的な関係だと思っている。あくまでも全体の思想はオープンであり、オープンなサービスの市場拡大を目指して作っていきたい」(山田氏)という。また「他社の端末でもインターネットから入ってきて、ここから(アプリやサービスを)買っていただいて結構と思っている」(同)ともしており、他社オープンOS端末からの接続も可能にする予定だという。

Photo AndroidなどのオープンOS向けコンテンツ配信サイトを展開する計画。今年度中にプロトタイプを構築する予定だ
       1|2|3|4|5|6 次のページへ

Copyright© 2012 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Special

FEATURES


仕事に役立つAndroidアプリはここでチェック!「仕事アプリナビ」
日々の仕事をサポートするAndroidアプリをカテゴリー別に紹介するサイト「仕事アプリナビ」がオープン。


特集:“位置情報連携”で進化する、モバイルサービスの今とこれから
ケータイへの搭載が本格化し始めたGPS機能が、モバイルサービスを新たなフェーズへと向かわせている。ユーザーが肌身離さず持っているケータイに位置情報が連携することでどんな新サービスが生まれ、それが人々の生活をどう変えていくのか。

Special

スマートフォン

「Android」「Windows Mobile」「iPhone」の
最新記事をピックアップ

news083.jpg 海外モバイルニュースピックアップ:
144個のLEDを搭載した携帯電話が登場
海外のモバイル系ニュースを短信でお伝えします。今日のトピックは加Bell、仏BouyguesのLTEベンダー、144個のLEDを搭載した携帯電話、Motorolaの初心者向け携帯電話など。

契約者数

現在の携帯契約数(1月末)
NTTドコモ 5971万0200
(2in1:30万8000)
au 3447万9000
ソフトバンク 2806万1900
(DN:2万4700)
イー・アクセス 380万0000
(12月末)
携帯累計 1億2605万1100
(イー・アクセス含む)
ウィルコムPHS 435万9200
携帯・PHS累計 1億3041万0300
(イー・アクセス含む)
UQコミュニケーションズ 188万3900

Web閲覧端末数/MNP利用状況

Web閲覧端末数
iモード/spモード 5168万0400
EZweb/ISNET 2816万8100
Yahoo!ケータイ 2152万9000
EMnet 非公開
累計 1億0137万7500
MNP利用状況(差し引き 1月末)
NTTドコモ −9万9300
au 5万3300
ソフトバンクモバイル 4万6000
イー・アクセス 非公開

Pick Up! ホワイトペーパー

  • ビデオ会議はパーソナル・タブレットと相互接続の時代へ
     従来のビデオ会議は、会議と名のつく通り会議室同士だけのために存在していました。 近年、ビデオのマーケットはビジュアルコミュニケーションという大きな括りとなり、パーソナル型やスマートフォン、タブレット端末でも活用されるようになりつつあります。 シスコシ...
  • スマートフォンのセキュリティ対策は本当に必要なのか
     スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスの急速な普及に呼応するように、スマートデバイスを標的にしたマルウェアが多数発見されるようになった。だがこうしたマルウェアは脅威ではないと考えるセキュリティ専門家は少なくない。 ユーザー企業は、スマート...
  • “使いやすさ”が大幅に向上! 多様なIT資産を一元管理できる最新クライアント運用管理ツール
     ハードウェア/ソフトウェアのIT資産管理(Mac OSやLinux OSにも対応)、操作ログ管理、セキュリティポリシーの運用、クライアントのリモートメンテナンスなどを支援し、USBデバイスやネットワーク機器なども一元管理できる「SKYSEA Client View」。 同製品に搭載する各...
  • 技術者が見せる。Google Appsでの開発・実装例
     これまでにGBSに寄せられたグループウェア選択の際のお客様の注目点、ご要望から浮かびあがる2つのポイント「ワークフロー」「データ連携」。 Googles Apps(TM)は、これらにどのように応え、改善を実現したのか? 外部サービスの利用を最小限に絞り、Google Apps機能...
  • スマートフォン/タブレットの業務利用の新提案。簡単な設定で外出先から社内データベース照会が可能に。
     スマートフォンの業務活用方法としては、メールやグループウェアなどが一般的だが、販売・生産・経理などの社内の各システムの既存データベースを自由に社外から活用できる仕組みは多くはない。 Business4Mobileは、ツールの簡単な設定だけで、iPhone、iPad、Androidな...
  • イグアスが提供する災害・障害対策&スマートフォンソリューション
     「災害対策、『きちんと』ご対応済みですか?」◇IBMiの二重化によりダウンタイムを最小限に抑えるHAソリューション◇IBMiの遠隔へのバックアップを低コストで実現する災害対策ソリューション◇Windowsの二重化でダウンタイムを最小限に抑えるHAソリューション  「昨今...
  • クラウド時代におけるエンドユーザ目線によるWebサイトのパフォーマンス管理の必要性
    今日、顧客やビジネスパートナーとのやり取りをWebベースのアプリケーションインフラに実装している企業は増加している。これまで以上にインフラの階層やコンポーネントが増えるだけでなく、クラウドやCDNなど、データセンター外部のインフラとの連携も考慮すべき対象とな...
  • 自社に最適なグループウェアの選定ポイント
    市場には数多くのグループウェアが存在する。スケジュール管理やWebメール、ワークフローなどさまざまな機能が搭載され、現在ではASP形式で提供されたり、携帯電話/iPhoneなどのスマートフォンからもアクセス可能になるなど、その提供形態や利用シーンも多岐にわたる。企...
  • 安否確認、スマートフォン対応、変化し続けるユーザーニーズを解決する情報基盤とは?
     TechTargetジャパンの読者調査によると、企業における情報共有ツール利用の条件として、「エンドユーザーが使いやすい」「運用コストが安い」などが多く挙がった。前者の解決には、豊富が機能なのことはもちろんのこと、それらがユーザーにとって分かりやすい画面構成で...
  • 今すぐできる認証強化
     オンラインサービスの提供や、事業継続およびビジネス推進を目的としたリモートアクセスの提供が増加するなか、不正アクセスによる情報や金銭詐取が相次いで発生しており、認証強化が重要な課題となっている。 しかし、常に課題になるのは、セキュリティ強化と利便性の...