健康機器に携帯かざしてデータ送信――ドコモ、おサイフケータイ利用の健康管理をアピールCEATEC JAPAN 2009

» 2009年10月09日 18時25分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 CEATECのドコモブースでは、携帯電話を利用した健康管理への取り組みを見ることができる。展示の目玉は、FeliCa Plugを搭載したヘルスケア機器とおサイフケータイとの連携サービスだ。

 FeliCa Plugは組み込み機器用の無線インタフェースモジュール。このモジュールを歩数計や体組成計、体温計などのヘルスケア機器に組み込めば、FeliCaポート搭載PCやPaSoRi(パソリ)にかざすだけで測定したデータを送信できる。

 FeliCa Plugは2010年1月に、おサイフケータイに対応したモジュールの出荷が開始され、このモジュールを搭載したヘルスケア機器はかざすだけで測定データをおサイフケータイに送信できるようになる。

Photo 歩数計をケータイにかざすだけで、歩数データがケータイに送信される(左)。FeliCa Plugを搭載すれば、インターネット接続に非対応の歩数計や体温計でも、おサイフケータイを通じてデータをサーバにアップロードできるようになり、そのデータを生かしたサービスも利用できる

 現状、ヘルスケア製品で測定したデータを携帯電話に送る手段としては赤外線やBluetoothが使われているが、赤外線は端末から機能を立ち上げる必要があるなど操作が煩雑な面もあり、Bluetoothは対応機器がおサイフケータイほどには普及していないなどの課題が残る。おサイフケータイは普及が進んでいることに加え、操作も簡単なことから、「幅広い年齢層の人が使える」と説明員。ヘルスケア機器メーカーにも、「利用者のすそ野が広がる」(説明員)などのメリットがあることから、搭載機器の普及に期待したいと話す。

Photo おサイフケータイ対応のモジュール(左)と搭載予定の製品(中、右)

Photo 今後登場予定のFeliCa Plug対応機器

 なおドコモでは、ヘルスケア機器から携帯電話に送られた測定データを、同社のヘルスケアプラットフォーム「ウェルネスサポート」と連携させることで、新たなビジネスモデルの創出を目指す考えだ。

 ウェルネスサポートに対応するヘルスケア機器の計測データは携帯電話を通じて自動でウェルネスサーバに転送され、データベースに保存される。ヘルスケア関連サービスを提供する企業は、自社サービスと収集データを連携させたサービスを効率よく提供できるようになり、ユーザーはより自分のニーズに合ったサービスを自分の持つヘルスケア機器と組み合わせて利用できるようになる。

 現在、旭化成ライフサポートとNTTレゾナント、NTTアイティがウェルネスサポートを利用したサービスを提供しており、2010年1月までにコナミスポーツ&ライフ、オムロンヘルスケア、タニタヘルスリンクなど7社が対応サービスを開始する予定だ。

ウェルネスサポートのサービスパートナーと提供サービス
企業名 サービス名 提供予定
旭化成ライフサポート げんき!食卓 提供中
NTTレゾナント gooからだログ 提供中
NTTアイティ ヘルスメックダイアリ 提供中
コナミスポーツ&ライフ コナミスポーツクラブ 予定
オムロンヘルスケア 健康達人Pro/ウォーキングの達人 予定
タニタヘルスリンク からだカルテ 予定
ダブリューエム ウォーキングポイント 予定
ベストライフプロモーション PHRサービス「ヘルスアップウェブ」 予定
ウィングスタイル/カシオ情報機器 ソーシャルワークアウトサービス「FitSmart」 予定
NECモバイリング 健康手帳「Cナビゲーター」 予定
Photo ウェルネスサポートを利用したサービス。左が食事指導サービスの「げんき!食卓」、右が「gooからだログ」

Photo ウェルネスサポートのサービスイメージ

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