Google携帯「Nexus One」について知っておくべきポイント(2/2 ページ)

» 2010年01月08日 11時54分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK
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5. Nexus One携帯はもっと出てくる

 Googleによると、今回の端末は「Nexus One」プログラムから登場する多数の端末の1つだという。同社は、ある程度の基準を満たした端末はNexus Oneの名称を利用できるとしている。つまり、HTCが設計した端末以外にもNexus Oneプラットフォームが登場すると考えていい。Nexus Oneプログラムからどんなものが出てくるのかは分からないが、市場に出回るAndroid携帯の中で最も機能が充実したものになるだろう。

6. アプリ数はiPhoneより少ない

 Nexus OneはほかのAndroid携帯よりも際立った新機能を多数備えているが、GoogleのAndroid Marketplaceのアプリに対応している点は変わらない。ここに落とし穴がある。同ストアはAppleのApp Storeと比べるとアプリの種類がかなり少ない。ほかのAndroid携帯と同様に、アプリの少なさがNexus Oneの減点ポイントとなるかもしれない。

7. ターンバイターン方式のナビ

 GoogleがNexus Oneに組み込んだ素晴らしい機能の1つが、Google Mapsと連携した内蔵GPSサービスだ。ターンバイターン方式(交差点などの曲がり角で進行方向を示す)のナビもある。これは重要な機能だ。iPhoneユーザーが同じ機能を利用するには、99ドルのTomTomのアプリを買わなければならない。Googleの内蔵GPS機能は、Nexus Oneに大きな価値を加えている。

8. 高額である

 残念ながら、Nexus Oneは高額だ。T-Mobileの契約付きバージョンを179ドルで買うのでなければ、契約なしのSIMロックフリー版に529ドルを払わなければならない。そうすれば今加入しているGSMキャリアのプランをNexus Oneで利用できるが、iPhoneがもっと安く販売されていることを考えると、T-Mobileのサービスを使いたくない人には買いにくいかもしれない。

9. テザリングがない

 Googleは1月5日の記者発表会で、Nexus Oneでは今のところテザリング(携帯電話を介してコンピュータをインターネットに接続する)はサポートしていないと話していた。同社は質疑応答の際にこの問題に触れることを避けていたが、同社がこの端末を企業に売り込もうとすれば、テザリング非対応は問題になるかもしれない。テザリングはたいていキャリア側の問題だということは指摘しておくべきだろうが、それでも大きな欠点だ。GoogleまたはHTCが今後テザリングを追加できるといいのだが。

10. 革命的ではない

 結局のところ、Nexus Oneは革命的ではない。発表前のうわさでは同端末の革命的な機能ばかりが騒がれていたが、実際に発表の時が来てみると、Googleが披露したのは、少なくとも書類で見る限りでは、iPhoneには太刀打ちできないデバイスだった。そして価格の高さと世界の経済情勢を考えてみると、不可欠なオプションの多くを欠いたデバイスに529ドルを支払うことを正当化するのは難しいかもしれない。

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