Microsoft、Windows MobileとWindows Phone 7の非互換性を認める

» 2010年03月05日 18時03分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月4日、現行のWindows Mobile向けアプリケーションは次期OSの「Windows Phone 7 Series」では稼働しないことを正式に認めた。Windows Phone Application Platform & Developer Experienceの幹部、チャーリー・キンデル氏が「違いは開発体験の向上を意味する」と題した公式ブログの記事で開発者に対して説明した。

 「初披露のデモでお見せしたようなWindows Phone 7 Seriesの素晴らしいユーザー体験を実現するために、われわれは過去と決別する必要がある。開発者が開発環境に望むものを提供するために、アプリケーションの構築方法を変える必要がある。その結果、従来のWindows MobileアプリはWindows Phone 7 Seriesでは稼働しない」とキンデル氏は語った。

 同氏はあらためて、この先も長くWindows Mobile 6.5ベースの新たな端末を発売していくし、サポートも続けると明言した。

 また、Windows Phone 7 Seriesの開発プラットフォームは.NET、Silverlight、XNAなどのMicrosoftの技術をベースとしており、これらに親しんでいる開発者にとってのチャンスだとしている。キンデル氏は「われわれの使命は、開発者による次世代のモバイル顧客獲得を、素晴らしいツールと技術でサポートすることだ。開発者はこれまでより迅速に、より多くのスクリーンと市場に新しいコンテンツを提供できるようになるだろう」としている。同社が推進する「3スクリーン+クラウド」戦略の下、Windows Phone 7 Series向けに開発したアプリをPC、テレビでも利用できるようにすることを目指しているようだ。

 Microsoftは3月15日にラスベガスで開催の「MIX 10」カンファレンスで、Windows Phone 7 Seriesに関するさらに詳しい情報を明らかにする予定だ。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年