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テレビ、Ustream、Twitter、iPhoneアプリ――「S-1バトル」の異色“動画コラボ”は成功するか

ソフトバンクの携帯向けお笑い動画コンテスト「S-1バトル」が最終決戦を迎える。テレビでの生放送に加え、UstreamやTwitterとの連携を図り、専用アプリも開発するなど同社の意気込みは強い。

 ソフトバンクモバイルが携帯電話向けの“お笑いコンテスト”として2009年3月から動画を配信している「S-1バトル」。ソフトバンク携帯ユーザーからの投票でお笑い作品のコンテストを行い、これまで月間チャンピオンには1000万円が贈呈されてきた。そして2010年3月19日、1年間の総決算である年間チャンピオンの決定戦「S-1 グランドチャンピオン 2010」が開催される。

 賞金は1億円。11組の月間チャンピオンと敗者復活戦の勝者に加え、「M-1グランプリ」「R-1ぐらんぷり」「キングオブコント」のチャンピオンも招き、日本テレビ系で決戦を生放送する。他キャリア端末からの投票も受け付け、18億円を出資したUstreamを使って裏番組を制作し、テレビ放送と同時に配信するなど、S-1バトルにかける同社の意気込みは強い。

photo 「S-1バトル」アプリ

 その中でも興味深いのが、最終決戦のためにわざわざ用意されたiPhone向け「S-1バトル」アプリだ。月間チャンピオンの作品動画と、Ustreamの裏番組が視聴できるアプリで、Twitterと連携することで過去作品やUstreamの放送に対するユーザーのつぶやきが、ハッシュタグを通じてシェアできるようになっている。

 Ustreamの放送はPCからも視聴できるが、モバイル端末ならテレビとUstreamの並行視聴もやりやすい。こうした背景からiPhoneアプリが開発されたのかと思いきや、企画の始まりは“突発的”なものだったようだ。

企画1日、開発5日――

photo 大野泰敬氏

 「きっかけは決算会見で社長がS-1バトルなどの各種サービスをiPhoneにも対応させると発言したこと」――同社マーケティング本部の大野泰敬氏は、2月2日の決算会見の後、すぐにアプリの企画に取りかかることになった。「3月19日の決戦に間に合わせるとすれば、1日ほどで企画し、すぐに発注して、開発期間は4〜5日。動作テストも含めて2週間もないという、過酷なスケジュールでやることになった」と、大野氏は苦笑いしつつ振り返る。

 アプリの開発を担当したのは、札幌にあるエスパステクノロジー。iPhoneのアプリ事情に詳しい大野氏によれば、近年は「開発能力の高いアプリベンダーが地方に多い」傾向がみられるという。大野氏は過去にS-1バトルアプリに近い機能を備えたアプリをエスパステクノロジーに提案していたこともあって、開発はすぐさま実行に移された。東京、札幌、そしてUstream社のあるアメリカを電話やメールでつなぎながら開発は進み、お互いが一度も会うことなくアプリは完成した。「会議で話し合った内容が1時間後には実装されているなど、スピードが速い」と、大野氏はエスパステクノロジーの開発力の高さに舌を巻く。


photo 岩竹雪江氏

 PC向けUstreamにはTwitterなどのソーシャルサービスと連係する機能があるが、iPhone上でUstreamの動画とTwitterのツイートが同時に見られるアプリは今回が初だ。大野氏によれば、Twitterとの連携は「シンプルそうで苦労した部分」だという。さらに、マーケティング本部の岩竹雪江氏は「ユーザーが『サクサク動いて当たり前』と思っているTwitterクライアントも、裏では開発会社さんが苦労して微妙なチューニングを施している」と話す。


photo 菊池保則氏

 これほどスピーディに開発しながら、権利処理などの苦労も多いテレビ番組との連携を実現した点も興味深い。Ustreamでは放映する内容をテレビと切り分け、ソフトバンクが権利を持つ過去のS-1バトルの素材を挟みながら、地上波に映らない現場の舞台裏を中継するという。「日本テレビさんにご協力をいただきながら、最大限できることを検討した」(マーケティング本部の菊池保則氏)

 UstreamではPC向けとiPhone向けで配信ビットレートを分けるなど、スムーズに再生するための工夫を施した。残念ながら専用アプリでは無線LAN環境のみでしか動画を見ることができないが、Ustream視聴アプリ「Ustream Viewing Application」を使えば、3G回線でも番組を試聴できる。

 生放送当日、どれほどのトラフィックが発生するかは大野氏も予想できないようだが、「それなりに耐えられるように準備をしている」という。

テレビとネットの“動画コラボ”は成功するか

 ユーザーの趣味志向の多様化によって、テレビの“お茶の間感”や“共有感”が希薄になっているといった意見をしばしば耳にするが、その一方で字幕機能を備えたニコニコ動画や、Ustreamのソーシャルサービス連携など、コンテンツに対するユーザーの盛り上がりを可視化するインターネットサービスが登場している。こうした動きは、テレビ業界も無視できない部分だろう。

 S-1の最終決戦を放映する日本テレビでは、「クチコミ戦隊つぶやくんジャー」や「電波少年2010」でTwitterを使った番組制作にいち早くチャレンジしている。そして今回のS-1バトル最終決戦では、Twitterに加えてテレビ番組とUstreamを同時に展開するという、これまでにないクロスメディア展開が実現した。2つの動画を同時に展開することは、ともすれば視聴者の奪い合いにもなりかねないが、舞台裏を流すことでテレビ番組の付加価値向上つながる可能性もある。特にモバイル端末を使いながらテレビを視聴するユーザーが多いだけに、iPhoneアプリとテレビとの相性は悪くなさそうだ。今回のコラボが成功を収めれば、今後のテレビとネットの連携に拍車がかかるかもしれない。

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(2in1:30万8000)
au 3447万9000
ソフトバンク 2806万1900
(DN:2万4700)
イー・アクセス 380万0000
(12月末)
携帯累計 1億2605万1100
(イー・アクセス含む)
ウィルコムPHS 435万9200
携帯・PHS累計 1億3041万0300
(イー・アクセス含む)
UQコミュニケーションズ 188万3900

Web閲覧端末数/MNP利用状況

Web閲覧端末数
iモード/spモード 5168万0400
EZweb/ISNET 2816万8100
Yahoo!ケータイ 2152万9000
EMnet 非公開
累計 1億0137万7500
MNP利用状況(差し引き 1月末)
NTTドコモ −9万9300
au 5万3300
ソフトバンクモバイル 4万6000
イー・アクセス 非公開

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