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» 2011年06月15日 12時16分 UPDATE

アイデアもスラスラでてくる?:ワコムのiPad用スタイラス「Bamboo Stylus」を使ってみた

ワコムが発売したiPad用スタイラス「Bamboo Stylus」は、iPadのボディとの相性もいい上質な外観に加え、重量バランスやペン先にペンタブレットメーカーらしいこだわりが込められている。

[山田祐介,ITmedia]
photo Bamboo Stylus

 紙のノートのようにタブレット端末を使いたい――そんなユーザーのために、iPhoneやAndroidのアプリストアにはさまざまな手書きアプリがある。図やイラストを交えたメモが取れ、アイデアをまとめる時などに便利なほか、机がない場所でメモを取るといったシーンでも役立つ。

 こうした手書きアプリは指で画面をなぞって使うのが基本だが、スタイラスペンを使うとより紙に近い感覚で利用できる。なかでも、このほどワコムが発売した「Bamboo Stylus」は、モノにこだわるユーザーにお勧めの一品。ワコムストアでの販売価格は2980円とそれなりにするが、高い質感を備え、ペン先が消耗しても交換できるなど、同社らしい配慮がなされている。


photophoto Bamboo Stylusの外観

適度な重さで、サラサラ書ける

photo 6ミリ経のペン先

 スマートフォンで主流となっている静電式タッチパネル向けのスタイラスペンには、導電性のある特殊なペン先が必要。そして、こうしたペン先はある程度太いものが多い。あまりにペン先が太いと書いている場所が分かりづらく、細かい書き込みが難しくなるのだが、Bamboo Stylusは「主な他社製品よりも直径が約25%小さく、より自然で直感的な描画が可能」という6ミリ経のペン先を採用している。

 使ってみると、先端が細いこともあって指では書きにくい小さな文字もスラスラと書ける。ゴム製のペン先がタッチパネルとの間で適度な摩擦抵抗を生み、線がガタガタすることもない。また、指のように汗ばむこともないので、書き味はいつでも同じだ。


photophoto 細かい漢字などは指よりもペンのほうが書きやすいと感じた。簡単なスケッチを残す際にも、ペンがあると便利だ

 また、ペン自体に程よい重さがあるのも特徴。プラスチック製のスタイラスペンとは違う金属ボディらしい重みがあり、ペンの重みでペン先が画面に密着し、特に力を入れなくてもタッチパネルがペン先を認識する。そのため、軽い力で文字が書けるように感じた。また、重心がややペン先に寄っており、リズムよくペンを動かせる。


photo 金属製のボディはこのように細かく分解できる。クリップは取り外して使うことも可能だ

 いろいろと試した結果、筆者の場合、スタイラスペンを使ったほうが指先で書くよりも線が安定し、よりきれいに文字を書けた。手書き文字を認識する「7notes」のようなメモアプリでも、文字の形が安定することで認識精度が高まる。

 ただ、文字を素早く書いていると、濁点などの短い線がただの点になってしまい、少し見づらくなることも。このあたりはBamboo Stylusでの利用に限らず、タッチパネルの手書きアプリで全般的に感じていたことだ。当たり前ではあるが、同社のペンタブレットに比べればこうした線の再現性は劣る。

ペン先の細さについて

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Bamboo Stylusの魅力の1つはペン先の細さだが、同等の細さを誇る製品は他にもある。例えば、筆者が普段使っているエレコムの「AVA-PA10TPBK」は、Bamboo Stylusとほぼ同じ大きさのペン先を備える。実売価格も手頃で、Amazonでは1155円(2011年6月時点)で販売されている。単にペン先の細さにこだわるなら、こうした製品を検討してもいいだろう。


モダンな外観、長く使うための工夫

 所有欲をくすぐる外観も、同製品の魅力といえる。ブラックのペン軸の表面にはサテン調の仕上げが施され、サラッとした手触りが好印象。見た目の高級感アップにも一役買っている。さらにペン先の支持部やクリップ部分はApple製品のアルミボディを思わせるシルバーのパーツが使われ、iPadとの相性もよい。装飾はシルバーのクリップ部分にグレーの「BAMBOO」ロゴがある程度で、全体的にシンプルでモダンな意匠に仕上がっている。これなら、ビジネスシーンでの利用にもぴったりだろう。


photophoto サテン調のペン軸。クリップ側にロゴがプリントされている

 ペンを長く愛用できるよう、ペン先が交換できるのもうれしい。ゴム製のペン先は長く使えば磨耗し、破けたり反応が悪くなったりすることも考えられる。そうした際に、Bamboo Stylusならペン先のみを新品に交換できる。交換用のペン先はワコムストアで販売予定とのことだ。


 ペンタブレットの世界的なメーカーであるワコムならではのこだわりが光るBamboo Stylus。書き味や使い心地はひとそれぞれで優劣は付けがたいが、筆者としては値段に見合う質感や使い心地だと感じた。持つ喜びと使い勝手を両立するスタイラスペンとして、試してみる価値はあるのではないだろうか。

【参考】iPadで使える手書きメモアプリ

 iPad向け手書きメモアプリはいくつもあるが、参考までに有料、無料のアプリを1つずつ紹介しよう。

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 言わずと知れた文字認識機能付きの手書きメモアプリ。ソフトキーで文字入力するもよし、手書きを都度変換するもよし、手書きでひと通りメモして後からまとめて変換するもよしと、ソフトキーと手書きとを柔軟に共存させられるのが魅力だ。価格は900円と高めだが、それだけ多機能。一方で、使いこなすには慣れも必要。

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 UIが分かりやすく反応もスムーズな無料の手書きアプリ。タッチパッドの無反応エリアを任意に設定することで、手を画面に付けながら文字が書けたりと、書きやすさを高める工夫がある。有料アプリ「UPAD」のライト版であり、保存できるノートの数に制限がある。


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