はやぶさ2はリュウグウのプロジェクトを終えて、現在は再び長い宇宙の旅に出ている。まだ誰も見たことがない、名前もついていない2つの小惑星を目指して飛行中だ。
5年後には1つの小惑星を通り過ぎながら探査し、さらに10年後には地球に近い場所にある、直径40メートルほどの小惑星を探査する。はやぶさ2の現在地や最新情報は、JAXAの「はやぶさ2プロジェクト」のWebサイトで確認できる。
津田氏は、はやぶさ2について自著を出版しているほか、積極的に講演活動などもしている。その理由を「宇宙に関わる仕事の広さを知ってもらいたいから」と話す。トークセッションの最後に会場とオンラインの参加者に向けて、次のようなメッセージを送った。
「はやぶさ2のようなミッションを発信することは重要だと思っています。宇宙で働くと言えば、イメージしやすいのは宇宙飛行士ですよね。でも、宇宙飛行士だけで宇宙に行っているわけではありません。宇宙で働いている人はたくさんいます。
宇宙はすごく広がりをもっていて、ワクワクしながら新しい世界を切り開くことができる現場が、世界にいろいろな形であります。その中の一つがはやぶさ2で取り組んでいる宇宙科学です。はやぶさ2を入口にして、宇宙の広い世界を感じてもらえたらうれしいですね」
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