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日本NCR:「製造業の効率化にもDWHが不可欠になる」と日本NCRの上田社長 (2/2)

ZDNet 日本のメーカーはどうでしょう?

「今年はエンタープライズ・データウェアハウスの考え方を啓蒙していきたい」と上田社長

上田 多くのメーカーが在庫の問題を抱えているのではないでしょうか。それは、需要動向をつかめていないからです。

ZDNet 日本の企業にもERPはかなり普及したと思います。それでは足りないのですか。

上田 ERPによって、製造、販売、会計、人事といったシステム間に情報の流れはできましたが、情報を一元的に、統合した形で得られるようにはなっていません。われわれは、ERPの次のステップとして「EDW」(Enterprise Data Warehouse)という考え方を提唱しています。企業全体の情報をDWHに格納し、それらを活用することによってオペレーションの効率化を図り、顧客にもフォーカスしていこうというものです。

 EDWでは、例えば、工場、営業、会計のデータを組み合わせて分析することができます。営業支援が目的のCRMなどでも、顧客とのインタフェースを効率良く高めていくことはできますが、彼ら一人ひとりの購買行動を分析し、製品開発に生かす、ということまではできません。

 ここでも日米市場の時間差を感じますね。EDWの啓蒙を2003年の目標にしたいと思います。

2003年、今年のお正月は?
1月3日から米国フロリダ州でビジネスミーティングがあるという上田社長。秋にはオーストリア旅行に出掛け、ザルツブルグなどを周ったというが、今年の正月はどうやら難しそうだ。音楽鑑賞や読書なども好きだが、「今年は、DVDプレーヤーを買って、映画を楽しもうか」と笑う。

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[聞き手:浅井英二,ITmedia]


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